こんばんは!
本日の東京市場は先週後半と同様に世界的なリスクオンへの回帰の影響を受けて、続伸して終わっています。
日経平均先物を見ても本日は極端な仕掛け的なものは見られなかったものの、香港や上海の朝方の軟調さを材料に10時台に2度ほど売り仕掛けが入って約150円近く下落しました。
しかし、後場に入ってからは逆に13:00前後と14時台に99.2円から99.5円前後となった円安ドル高や香港・上海市場が堅調に推移し始めたことを材料に売り仕掛けが入って上昇し、後場だけで約250円近く上昇して終えています。
こうした先物価格の動きにも影響されながら、日経平均は日中値幅が約300円と相変わらず不安定な面もありましたが、終値は前日比上昇して終わっています。
また、日経平均が前日比+1.28%であったのに対して、TOPIXが前日比+1.49%、東証1部時価総額が前日比+1.46%と何れも上回っていますから、特に機関投資家の保有株の評価に関係する時価総額が先週末に無理に引上げられていないことが表れているように見えます。
やはり、先週末の金曜日は大幅続伸した関係で恐らく機関投資家による月末のドレッシングが不要となって行われなかったため、本日は続伸し易い状況になっていたといえそうです。
また、先週金曜日は日経平均寄与度が高い銘柄が牽引する形で日経平均を引上げた関係もあって日経平均が+3.51%に対してTOPIXが+3.19%となっていたのと本日は逆転していますし、東証1部の値上がり銘柄が1,360(79%)とほぼ全面高となっていることから判る通り、強引な株価形成による上昇ではなく、幅広く変われて出遅れ感のある銘柄にまで買いが入って株価の上昇が一段と広がり、株価形成のひずみもなくなる方向へ進んだといえそうです。
後ほど個別銘柄を見ていく中でも説明しますが、大引けでの仕掛け的な買いによる株価の強引な引き上げも見られませんから、明日以降も上昇し易い形となったと見ることが可能と思います。
なお、本日は米国がまだ週末で休みであるせいか、特にシカゴグローベックス側で先物価格が大きく変化することで日経平均に大きな影響が出たようには見受けられませんでした。
大証1部時価総額が前日比+0.95%、JASDAQ指数が前日比+1.70%、マザーズ指数が前日比+6.79%%となっていますから、今日は東証1部などの大型株のみに偏ることのない上昇にもなっているという面でも全面高といえそうです。
むしろ、本日は小型株や新興株が堅調だった面があり、JASDAQはスタンダードが前日比+3.80%でTOP20が前日比+12.53%、またマザーズ指数が前日比+6.79%%となっています。
しかし、JASDAQグロースが前日比+0.69%%と伸び悩んだことから判る通り、小型株や新興株ではまず主力のやや規模の大きな銘柄から回復し始めているといえそうです。
なお、売買代金で見ると、東証1部が前々日の2.11兆円から前日の2.61兆円そして本日が2.04兆円、大証1部が前々日の393.87億円から前日の555.21億円そして本日が339.65億円と前々日を下回る水準まで落ち込んでおり、大型株は薄商いの状況は変わっていません。
小型株や新興株が主体のJASDAQはスタンダードが前々日の1,012.26億円、前日の758.57億円、本日が1,077.07億円、グロースが前々日の168.09億円、前日の66.91億円、本日が71.00億円と前日よりも増加しており若干活況を取り戻しつつありますが、前々日を上回ったスタンダードと異なり、より小型・新興株が多いグロースはほぼ前日と同じ水準とも言える薄商いが続いており、株価の反発率と同じくスタンダードが優位に立っています。
この後はいつもの様に、中国株のチャートと定点観測的に見ている主要銘柄を見てまいりましょう。