こんばんは!
本日の東京市場は昨晩のシカゴ日経平均先物終値13,020円にさや寄せする形よりも上昇して日経平均が13,100円を超えて始まりました。
その後徐々に値を消して日経平均が一時は13,000円を割り込んだ為、最近良くある朝の寄付きが高いと下落するパターンとなるかに見えました。
ところが、97.7円から10:16に98.04円にまで円安ドル高となったことをバックに9:50から10:15まで先物主導で値を戻し、朝の寄り付きとほぼ同じレベルへ上昇しています。
それに続く10:30頃から11:00頃までの上昇は香港のハンセン指数が日本時間10:30頃から11:00頃までの上昇したことをバックにやはり先物主導で上昇したようです。
そして11:00以降に上昇幅を縮めたのは先にあげた2つの上昇材料が共に反転したこと、即ち97.7円近辺まで円高ドル安となったことと香港のハンセン指数の上昇が止まって少し値を消したことが理由となったようです。
東証の前場の引けの後の昼休み時間中に香港のハンセン指数が下落したため、それを受けて日経平均先物も下落していたこともあって後場の寄り付きはギャップダウンして始まりました。
その後も13:00少し前に先物出来高が急増したタイミングで大きく下落したことから判る通り、香港株の下落が今度は売り方の支援材料へ転換して、相場の流れが一変してしまっています。
後場のザラ場で数回日経平均が12,800円を割り込む場面が生じた際には特に売り方の仕掛けと思われる出来高の増加は見られず、かといって買い方も出来高を膨らませて根戻しを試すこともなかったことから判る通り、香港市場が昼休みになって売り方と買い方が共に新たな材料がなく決め手に欠けていたといえそうです。
そうした完全に香港株次第の相場展開であったせいか、14:00から始まった香港のハンセン指数が最初こそ下落で始まったものの、その後急速に値を戻していったことに影響されて、14:30過ぎ頃から買い方が急激に先物に本日最大の買いを仕掛けて急上昇させて先物主導で一気に値を戻し、13,000円台を奪回してそのまま終えるかに見えました。
しかし、その直後の大引けの少し前に時間から先物にも大きな出来高を伴った仕掛け的な売りが入って日経平均先物などが急落したほか、後ほど個別銘柄を確認していく中で述べますが、個別銘柄も大引けで出来高が急増すると共に終値が急落しているケースが多いことから判る通り、最後に日経平均13,000円割れと主力銘柄の株価を引き下げる電撃的な仕掛けが為されているのが今日の特徴と言えそうです。
なお、本日も先物主導で展開された相場であったことから、日経平均の方が日中値幅で見れば大きく変動しているのは事実と思います。
ところが、終値で見ると日経平均は前日比-0.72%と前日よりも下落率が小さくなっていますが、TOPIXは前日比-1.01%、東証1部の時価総額は前日比-1.02%、東証一部の値下がり銘柄が1,266(73%)と何れも下落率が上昇していることから判る通り、実は今日の方が前日よりも大きく値下がりしたというのが本当のところでしょう。
東証2部の時価総額は前日比-1.32%、大証1部の時価総額は前日比-1.59%、JASDAQ平均は前日比-1.76%、マザーズ指数は前日比-2.96%と軒並み日経平均を上回る下落となっており、非常に幅広く売られて下落したまま終わったことが判ります。
この様に見て行くと、先物主導で値を戻すことを仕掛けた買い方は14:30以降の短い時間の間に急速に進める必要があったこともあって、日経平均に関連する先物と銘柄のみを集中的に買い上がる形となり、相場全体にその値戻しが広まる前に大引けとなったと推測されます。
また、急速な値戻しで13,000円台を回復する過程で目立った売り方の反撃が見られなかったことから、油断して大引けでの攻防が手薄となり、売り方の電光直火の大量の注文による売り崩しには対応できず、居を疲れた形となったように見えます。
今日も東証1部の売買代金が2.29兆円に留まったように、こうした外部要因を材料とした先物主導による極端な値動きが続く間はなかなか市場参加者が増えにくく、本格的な反転上昇には力不足と思われる状況が続くことになりそうです。
では、いつもの様に主な銘柄の動きを確認して参りたいと思います。