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世界的穀物危機でヤマタネ高騰
ヤマタネ 買われてますけど 実態を知らぬ投機ゲームですね
確かに 日本の食料需給率は実に39%と先進国の中で最低であり農政は危機的状況にあります
日本は世界最大の食料輸入国であると同時に農地面積は1人当たり約3aと自国で食料を賄うのは不可能に近いレベルです
その折アジアで食料危機が起き、タイ米等の穀物相場は今年に入って3倍になってます。
しかし期待しているほど米価は高騰しないシステムが日本にはあります
かつて食糧管理制度という制度で米価を政府が一括で管理するシステムがありました
今は廃止され農家の自主流通米制度になっていますが、全農と米の価格形成センターが1%の取引で米価を管理統制するシステムに変わりましたが
生産者の自由と市場原理を導入したかのように見えるこのシステムも 実はいまだ政治的な判断がで米価調整していた頃の 食管システムとなんら変わらない制度であり
期待しているような先物取引のような要素は皆無です
アメリカのメジャーのような穀物の商品先物の穀物高騰で先高相場のようにはなりません。
確かにミニマムアクセス米の75万トン程度の最低輸入量分については 穀物相場の影響を受けますが
日本全体の生産量と消費量の需給バランスをみると全体的に供給過剰感がある為に本年度は再び生産調整をする予定ですので
ヤマタネを客観的に見た場合、世界的な穀物相場の影響で仕入れ値は上がりますが、
消費される外国産の米は商業用の弁当やおにぎりといった商用であり、国内の米と比較される水準になると逆に外米需要が落ち利益が減るはずです。
有事の際もいざとなれば輸入に頼らずとも国民の年間消費量比で120%の生産余力がありますので主食の米だけは何とかなります。
日本が食料需給率で問題となっているのは小麦とトウモロコシ、大豆の価格ですよ。家畜の餌となる飼料は殆んどがアメリカから輸入されてるコーンです
国内で家畜を生産しても、飼料がアメリカ産ではカロリーペースの需給率は上がりません
皆さんが消費しているラーメンやパン、テンプラ粉はほとんどすべて国外の小麦や大麦です
そこで日本では倉庫にある古米やMA米を家畜の餌にしようとしています。
一部では粒子の細い粉にして小麦粉代わりにしようとしているんですよ。
私はこの相場に乗るのは 上記の理由を踏まえてから慎重な姿勢で臨んでいただきたいと思います
外国の米が1000ドルになっても 日本の米価は2000ドルです 供給過剰で本年度も国内で5%生産調整されてます
いざとなれば国内には120%の生産能力があります
食料管理制度が色濃く残っている 流通システムの中では
余程のことがない限りアジアのような米騒動が国内で起こることはないと見ています
日本の農業政策は失敗してますが この機会にもう一度ご自宅の食卓と この危うい状態上に立った日本の食を見直す好機かもしれません
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