こんばんは!
今日は朝の寄付きから前日比大幅な上昇で始まり、10:40頃に13,300円に迫る本日の最高値をつけるなど、前場は高値安定したまま終わるかに見えました。
ところが今日の前場の動きを見ていると、11:10頃に突如仕掛け的な売りが行われたようで、日経平均先物の出来高が急増して120円近い急落が生じています。
その後も前場の引け後の昼休みの時間帯に入った直後の11:40頃にもにも第2弾となるほぼ同じレベルに仕掛け的な売りが行われて日経平均先物の出来高が急増して150円近い急落となり、一時13,060円近くまで急落しました。
それだけでなく、この売り仕掛けと並行して日本時間11:30(シカゴ時間21:30)頃からドル円先物でも急激な円の買い上がりが行われており、95.5円から95円近辺まで円高ドル安が進んでいます。
このように株価とドルの2つを同時に売りを仕掛けることで本日の上昇分を一気に消し去る強烈な下げを狙ったようです。
私もすっかり忘れていたのですが、今日の昼頃から黒田総裁が話をすることになっていましたので、ひょっとしたらそこで失望売りを招くような内容があったのか…と思ってしまうような急落でした。
本当にこれほどの下落を生じさせるような材料となるレベルの材料があったのかどうか確認せずに、先物とドルの急落に驚いて狼狽売りすることを狙ったのでしょうか?
しかし、結局はガセネタ的な騙しの単なる揺さ振りに過ぎなかったようです。
そのことを買い方の機関投資家が確認したのか、昼休みの時間帯の内に反撃の買い仕掛けを行って13,150円近辺へ押し戻しています。
その後一進一退を繰り返した後13:54に13,100円まで押し戻されたところから買い方が急速に先物を買い上がり、14:47には13,270円まで急上昇させて相場は一気に前場の高値水準へ戻すことに成功しています。
大引けにかけては売り方が再び日経平均先物の価格の引き下げを狙った売りを仕掛けたようですが、結局大引け時点では13,220円ほどとなり、日経平均そのものも13,245.22円と前日比237.94円という比較的大きな上昇で終えることが出来ました。
このような激しい攻防が生じましたが、日経平均先物が最安値をつけた時間帯が東京証券取引所の昼休みで、その休み時間中に反撃して値を戻すことに成功した為、先物の日中の値幅は240円ありましたが、日経平均そのものの日中の値幅は約190円と意外と小さいものとなりました。
大幅な上昇が朝方からそのまま続くと思っていた投資家は昼に見たら驚いたかと思いますが、下落した昼前後に狼狽売りをしていなければ、ヒヤッとしたものの終わってみればと件の損失を被らずに済んだことと思います。
今日も東証1部の売買代金が約前日より2000億円ほど多く辛うじて2兆円を超えた2.1兆円と閑散相場であったため、売り方が急落を演出し易かったことが今日の思わせ振りな動きを生んだのでしょう。
先月下旬以降の暴落を何度も経験したことで、急落が生じたら早めに売却して損失を抑えたくなりますが、その手掛かり材料の真偽を確かめてから動くことが必要と改めて気付かされる相場展開でした。
この後は、いつもの様に主な銘柄の動きを確認したいと思いますが、朝の初値よりも終値が低くなってしまった銘柄も多く、今日新たに買いを入れた投資家の方は上昇を享受できなかったケースが多く生じたようです。
上昇する前の日までに買うことが値上がり益を享受する上で重要なことだと改めて感じさせられますね。