投資主体別の売買について、東京証券取引所が毎週取り纏めて発表している。
それによると、先月5月最後の第5週は個人が215,669の買い越し、外国人は-127,012の売り越しだったようである。
そして、個人の買い越しの内160,386が信用と現金の55,283を大きく上回ったらしい。
この週は前週の23日(木)に暴落し後の週である。
その後の相場展開は皆さんがご存知との通りである。
つまり、この週の木曜日辺りに個人投資家が大きく買い越したのならともかく、恐らくもっと違うタイミングであろう。
先週も下落しているから、この週に買い越した分は損失を抱え込む形になっているはずなのである。
個別銘柄の信用取組みを見ていてもこの週は信用買い残が増えていることが多く、このデータと整合性があるのだ。
つまり、信用取組みと呼ばれる受給はさらに悪化し、信用損益も一段と悪化したことがこのデータから推測されるのである。
なお、外国人投資家は5月2週 が727,119、5月3週が629,689と大きく買い越していたが、暴落のあった5月4週が-4,400と売り越しに転じ、5月5週が-127,012とさらに売り越し幅を拡大していたようだ。
つまり、23日から後の下落は個人投資家ではなく、外国人投資家の売り越しが影響しているのだ。
このデータは株式そのもののほうのデータですから、先物やオプションはまた違っているかもしれませんが、日本人個人投資家が自分達で売り崩した・・・というのは間違いのようです。
やはり、噂ではなくデータの確認をすることは重要ですね。
先入観を持たずに色々と情報を確認して参りたいものですね。