先週の相場は、大きく動いた。為替は、100円台まで急伸し、株価は、1000円の下落した。翌日、為替は、102円台まで、円安に振れ、株価は、15000円まで、いったん値を戻すが、終値は、14600円であった。
中国の経済指標が、いまいちであったとか、日銀の緩和政策を見極めたいとか、アメリカの緩和政策の終了とか、様々な理由がとりざさされている。一番の理由は、上値を買う筋がいなくなったので、利益確定の株売り、円買いと同時に、その反対ポジションを取ったというところではないかと考えている。
最も気になっているのが、中国で、銀行の影の銀行問題で、資金を調達するための師団としての「理財商品」であり、理財商品を通じて調達された資金は不動産投資などにつぎ込まれている。中国政府は、不動産価格を抑制しようとしているので、理財商品のもとになっているのが、不動産なので、焦げ付く恐れがある。
最近の相場の動きは、アメリカ市場の動きに対する警戒感(緩和出口戦略)であり、アメリカの経済指標に対しての反応である。指標が良ければ、出口警戒であり、指標が悪化すれば、景気減速であるので、良くても売り、悪くても売りであるが、実際には、それほど、ダウが動いているわけではない。まわりの市場が動いているだけである。
実際は、ダウが大幅下落するのであれば、なるほどとも思うのであるが、周りの市場が、大幅下落しているので、不思議な感覚に襲われるのである。あるいは、ダウを、買いざさえてでもいるのであろうか?
今週は、週の初めに、日銀の金融政策決定会合議事要旨がある。あとは、アメリカの経済指標にらみの展開であるので、失業の木曜ぐらいが動きそうである。
日本株は、月曜が、面白そうである。金曜日に相場を見ていると、先物の下落が、500円にも達することがあり、寄り底になりそうであると考えている。しかしながら、為替の動き次第で、どうとでもなる相場なので、値動きの荒い時に、相場に参加する必要もないが、ピンチの時が、チャンスである。人の行く道と逆に行くからこそ、利益が得られるのである。
円買いつつ、株を売り崩してきている可能性が高いので、注意が必要である。
<為替相場>
ドル円 99.80~103.20
ユーロ円 128.80~133.50
ユーロドル 1.2820~1.3120
為替相場は、読みにくい状況である。このまま、円高が継続する可能性もある。アメリカの指標次第である。あと、FRB関係者の、緩和に対する発言にも注意である。
<株式相場>
日経平均 13850~14450
下げが大きかったので、金曜日の爆あげの後の、下押しは、おそらく、月曜の市場の動きを警戒してのものであると、考えている。月曜に下げてくるようであれば、買いでよいのではないかと思っている。
ジャスダック銘柄や、小型株を狙うよりも、大型株を狙うほうがよいかもしれない。月曜日は、下げで始まり、300くらい?120ぐらいマイナスで終わるのではないかと考えている。
日経平均の動きが大きければ、相場を落ち着かせるために、上場投信に日銀外でも入るか?
閣僚も、株の上げが大きかったので、下がるのもやむなし的な雰囲気なので、日銀買いの可能性も低いか?