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小説千本ノック「新宿鮫」など

というわけで、

このところ小説ばかり読んでいる。

 

「ジーン・ワルツ」、「理由」、「砂の器」ときたので、

「新宿鮫」、「蛍・納屋を焼くその他の短編」、「神隠し」の三本を並行読みな最中だ。

習うより慣れたい。

 

「新宿鮫」で、その解説を北上次郎氏が書いていた。

大沢在昌というそれまで鳴かず飛ばずだった作家が、

どうして大きく化けたのか、がよく解説されておりスッゴク勉強になる。

 

最初の2章だけ読んでみたが、

グイグイとページをめくりたくなる内容と感じた。

こっれ相当、オモロイ!!!

 

大沢氏は自身で作家グループを形成して、ビジネスにしているようだ。

配下に「理由」を書いた宮部みゆき氏がいたのには、驚いた。

電子書籍に早くから取り組んでいるのも、今後の動向ともに見逃せない。

 

大沢在昌氏は、他の小説指南書で「幻魔対戦」を奨めていたが、

オイラは若い頃、このシリーズを全部読んでいた。

今でも書庫に2系統シリーズで都合40~50冊くらい眠っている。

久しぶりに第1巻を少し読んだ。

連載途中で中だるみもあったが、このシリーズもグイグイページな作品だった。

今読んでも、まだまだ新鮮かと思われる。

 

村上春樹氏の「蛍」をとりあえず読んだが、

やっぱりフワフワとした内容になっており、

でも不思議と心地よい雰囲気が楽しい。

 

長野慶太氏の「神隠し」は第4回・日経小説大賞をとった作品。

「読んでくれるだけで嬉しいのです」などと言われると、読みたくなるのが心情。

序盤から地味ではあるけどダイハードのような流れで、読み手がいきなり引き込まれていく書き方。

実は先日「ダイハード/ラスト・デイ」を観たし、

その前は「フリーフォール」も観たけれど、

いわゆるホット・スタートという形式が、流行している模様。

 

振り返ると今のところ、最も続きを読みたいのは「新宿鮫」だな。

これ、相当に学ぶところがありそうだ。

 

PS:大道珠貴氏の芥川賞作品含めて3冊も、目下手配中だ。

   三浦しをんちゃんとか他にも読んでみたい作家がたくさんいて、オモロイ。

   こういう作家じたいが、キャラクターそのものに思えてきて愛おしい。

   西原理恵子もそうだけど、そう思ってしまうと、その作品を読んでみたくなるんだって。

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