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中国CPIが予想以上
1月11日(ブルームバーグ):米株式相場はほぼ変わらず。ウェルズ・ファーゴの決算に反応し銀行株が下げた。また中国で消費者物価指数(CPI)が予想以上に上昇し、当局が景気刺激策を弱めるとの懸念が広がった。
S&P500種の業種別24指数では銀行株指数が最大の下げ。ウェルズ・ファーゴ の2012年10-12月(第4四半期)決算では、マージンの縮小と住宅ローン申請の減少が示された。ボーイングも安い。日本航空保有機で発生した火災など最新鋭機「787」(ドリームライナー)をめぐるトラブルを受けて、米連邦航空局(FAA)が調査の実施を発表したことに反応した。
S&P500種 株価指数は前日比ほぼ変わらずの1472.05。ダウ工業株30種 平均は17.21ドル(0.1%)上昇し13488.43ドル。
キーコープのプライベートバンキング部門のチーフ投資ストラテスト、ブルース・マケイン氏は「中国に関するプラスのニュースは、景気が回復軌道に乗っているということだ」とした一方、「マイナスのニュースは、景気回復が同時にインフレを加速するということだ。米国では決算に注目が集まるだろう。素晴らしい内容ではないが、今後改善する可能性は確実にある」と述べた。
シカゴオプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は1%下げて13.36と、2007年6月以来の低水準。週間では3.4%低下した。
中国CPI
中国の昨年12月のCPI上昇率は市場予想を上回り、7カ月ぶりの高水準に達した。28年ぶりの厳寒で野菜が値上がりした。また11月の米貿易赤字は予想外に前月から悪化した。
ブルームバーグがまとめたアナリスト予想では、S&P500種 採用銘柄の第4四半期の利益は平均で2.5%増加したもようだ。実際にこの増加率だった場合、四半期ベースでは2009年以降で2番目に低い伸びとなる。
S&P500種の業種別10指数では、通信サービスと資本財、金融の各指数が特に大きく下げた。24銘柄で構成するKBW銀行指数は0.8%下落。バンク・オブ・アメリカ(BOA)は1.3%安の11.63ドル。シティーグループは1.1%安の42.34ドル。
ウェルズ・ファーゴ
ウェルズ・ファーゴ は0.9%値下がりし、35.10ドル。ジョン・スタンプ最高経営責任者(CEO)は預金をてこに資金調達コストを下げ、融資拡大によって利幅の薄さを補おうとしている。同行が住宅ローンと商業融資の市場シェアを拡大させる中でマージンは低下した。
ブルームバーグのデータによれば、S&P500種に採用されている金融機関の利益は第4四半期に16%増と、通信サービス関連企業に次いで2番目に大きな伸びだった。
ボーイングは2.5%安の75.16ドル。同社のドリームライナーをめぐっては、7日に発生した日航機の火災トラブルについて米運輸安全委員会(NTSB)がすでに調査を実施、出火によりバッテリーが重大な損傷を受けたと報告した。
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