全体が上昇相場…円安デメリット銘柄空売りタイミングを窺う

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2013/01/02 - 冬山さんの株式ブログ。タイトル:「全体が上昇相場…円安デメリット銘柄空売りタイミングを窺う」 本文:もくじ■はじめに■100円回転ずしチェーン■100円ショップ■日本マクドナルド■その他■はじめに現在極端に悪材料でない限り、悪材料出尽くしでもなおあげている銘柄が多い。もはや投資対象として株なら何でも

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全体が上昇相場…円安デメリット銘柄空売りタイミングを窺う

冬山さん
冬山さん
もくじ
■はじめに
■100円回転ずしチェーン
■100円ショップ
■日本マクドナルド
■その他



■はじめに
現在極端に悪材料でない限り、悪材料出尽くしでもなおあげている銘柄が多い。
もはや投資対象として株なら何でも上がるような相場であり、12月に入って年金生活者の証券口座開設も大変活発化してきているとのことである。

もちろん円安でインフレが進む以上、どの株も日本円でみると値上がるのは当然ではあると思うが。
あからさまに円安がデメリットになる銘柄もほかの銘柄に連れ高している。
この前でた四季報2013年新春号でも円安への着目はあまり強くなかったように思う。
四季報の今号の編集が終わった後に強烈に円安が加速したためかもしれない。

ここひと月の間にPER20倍を超えてきた銘柄も多くなってきたが、そろそろ本当に成長性が高かったりする銘柄および好業績銘柄と、つられていただけの銘柄の明暗が分かれ後者は失速してくるのではないかと思っている。

売れそうだと思う銘柄はいくつもあるが、かつて円高メリットとしてもてはやされた業種は特に空売りしやすいと思う。
たとえば100円寿司チェーンや100円ショップがそれにあたる。
100円であることを背景に業績を伸ばしてきたため容易に値上げができないからである。



■100円回転ずしチェーン
100円回転寿司チェーンでは以下のような銘柄がある。

くらずし ( 2695 くらコーポレーション)
はまずし ( 7550 ゼンショー)
かっぱずし( 7421 カッパクリエイトHD)
ほか 3075 銚子丸 などもあるがこちらは100円に特化していないため除外

この中ではカッパクリエイトの空売りは低リスクだと思う、まずPERが飛びぬけて高すぎる。日経の来期予想で46.27もあり
昨年暴騰したコメの値段が落ち着くいっぽう、今度は寿司ネタのほうのコストが円安で高くなるだろう。
また日本各地で100円回転寿司は過当競争であり市場も飽和している。地方都市でさえ競争の激化がすさまじい。まずは上場していないような地方チェーンがまず倒れるだろうが、この業種自体が日本国内ではもはや成長を望めない。

カッパクリエイトは、四季報予想よりさらに減配されている。また新卒雇用力でも98→65と減ってきている。

カッパ寿司に限ったことではないが、高級すしネタが一皿二貫から一皿一貫になったり、ネタが小さくなったりしうるので、おいしくてお得な100円寿司を味わうなら早いほうがいいかもしれない。
まずマグロやカニ(カニはロシアの密漁取締り強化もある)は今ほど安く流通することは難しいだろう。

まあさらに代用魚の開発が進めば別だが、それでさえも外国産が多いわけで、とても円安で株高を維持できるような業界ではないだろう。

それからゼンショーも、すき屋が牛丼値上げに踏み切っているように、成長性はまだ高いが厳しい部分もあるかもしれない。



■100円ショップ
2698 キャンドゥ
2735 ワッツ
2782 セリア
7647 音通
全体的に好業績が上がっているところが多いため、まだ100円ショップは売りにくい。もしこの業界の雲行きが悪化してきたら、特に高額商品開発に出遅れているところを売るとよいのかもしれない。



■日本マクドナルド
2702 日本マクドナルド ひどく迷走感がある。値上げという方向ではおおよそ一貫しているが、近年の値上げ路線は度を越している。
けち臭い私事だが、去夏にポテト価格が150円で、100円マックを買うとポテトとのセットを勧められても、250円取られるのでまったくセット値引きされていなかったり。それがおかしいという声が大きかったのか、セット割引されるようになったものの、ポテト単品を値上げの方向でである。11月末~12月初頭のポテト全サイズ150円の後に値上げしたようである、ポテトSは単品が210円はあまりにも極端すぎる。(スーパーの冷凍食品だと500gが買えてしまう値段だ)
物議をかもしたメニュー撤去も問題だ。
注文前にスマホなどメニューチェックするような客が多く、レジ前は割とすいているのに、一歩下がった位置に客がたむろしているような光景が見られた。(あくまで私の行動範囲の話)
これは客のストレス原意なるとしか思えない。当然寝あがっているからクーポンが出ているかどうかをスマホでチェックするという作業も増えるわけだ。
さもなければ私のように、予め何を頼むかを、100円マックないし120円マックの中から決めてから来店するようなケチな人間には迅速でメリットもあるのだけど。
モスフードサービスのモスバーガーのように宅配に力を入れるというが、マクドナルドは店舗数が多すぎて全店舗にそれを導入してもメリットはそこまでないのではなかろうか。そもそもマクドナルドはにおいが強すぎるのでオフィスなどへの宅配需要は伸び悩むだろう。
※マックは地域別価格です。価格はうろ覚えな部分もありますが間違っていたらご容赦ください。
ちなみに福岡県です。

日本マクドナルドは2000年初頭、円安とBSE騒動で大幅に株価を落とした。今回はBSEのようなパニックはないにしても円安がマクドナルドにとっては致命的なダメージになるだろう。

かねてから言われるようにマクドナルド本社は成長性が高いが、日本マクドナルドは飽和していていまさら伸びしろはほとんどないはずだ。
とはいえここまで一貫して値上げ政策を続けているのであれば、意外に円安によるダメージは吸収できてしまう可能性はあるが。



■その他
その他円高メリット銘柄としてかつて評価された銘柄は今度は円安デメリットが発生するだろう。
国内販売比率が大きく、国内飽和しているユニクロ( 9983 ファーストリテイリング)もそうだとおもってこちらでは売り予想している。(だが四季報での評価は高く、まだまだ上がってしまう可能性が高いし、guがあらたな成長につながるかもしれないが)

ほかに 2712 スターバックスも円安はまずいだろう。(ただし景気がよくなると喫茶店にお金が落ちてきやすくなるので結局好業績になっていく可能性はある。逆に不動産値上がりのあおりを受けてテナント賃料も上昇するという可能性もあるが)
映画「おいしいコーヒーの真実」(原題 BLACK GOLD)のイメージだとコーヒーの類は豆自体のコストは二束三文のイメージで(それでも選別や焙煎に技術や熟練がいるので原価が原価が…と反対したいのではない)、国内のスターバックスも豆も驚くほど安く、円安になっても大したコスト高にならないかも…などと思っていたが、最近話題になった「こぼれやすい」などという理由でひそかにコーヒーを減量した例を見ても、日本法人がスターバックス本社から豆を輸入した時点で十分高い値段が付けられているのだろうと勘ぐってしまう。したがって円安デメリットは明確だ。
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