あさっての投資家さんのブログ
抗菌、除菌と、ときどき冗談。
世は除菌に溢れている。
正確に言うと、日本は除菌に溢れかえっている。
ハンドソープは除菌だ。
服を洗う洗剤も、食器を洗う洗剤も除菌だ。
消臭スプレーはデフォルトで除菌。
空気清浄機は除菌イオンをほんわか醸し出すし、
抗菌コートされた便器に、
抗菌生地を使ったパンツやシャツだってある。
除菌・抗菌商品で溢れかえる社会。
そのうち我々は朝のコーヒーの代わりに抗菌をし、
健康のためのジョギングを除菌に替えるだろう。
きっと素敵な女性を前にワインを傾けるための言葉は、
「君の瞳に乾杯!」から、
「君の除菌に乾杯!」になるに違いない。
あぁ、なんておバカなキザな一言。
…そろそろ、つっこんでいただけると助かります(汗)
さて。
「菌と戦え。」
「菌を寄せ付けるな。」
「そうだ、菌は全て取り除け!」
人々は衛生的かつ健康な暮らしを切望し、
不潔の源である菌をことごとく嫌う
そう、私たちは宗教の如く、除菌・抗菌を崇める。
清潔よ、永遠なれ。アーメン。
バイキンよ、さらば。ナ~ム~。
(只今、誇張表現が激しく暴走中です。どなたかブレーキを!誰か止めて!!)
話を戻そう。誰も止めてくれなそうなので。
除菌信仰がどれほど強いかは個人差があるのでその辺に置いておいて、
果たしてそんなに除菌が必要なのか見つめなおしたい
「おいおい、清潔なのがどこが悪い?
お前は便所掃除したら手も洗わず食事するのか!?」
いやいや、仰るとおりで。
トイレ掃除や帰宅の後は手を洗います。
そういう事を言っているのではなくて。
つまりは石鹸や洗剤にそこまで除菌が必要なのかってこと。
もちろん今や除菌商品は世を席巻し、潜在的な需要があるのは分かっちゃいるけど。
(この下らぬ言い回しに、乾杯!)
さてここで、あるエピソードを紹介しよう。
アメリカの疾病予防管理センターがP&●から
石鹸を提供してもらい、スラム街で抗菌石鹸の有効性を調査した
簡単に書くと、
①抗菌石鹸を与えて、正しい手の洗い方を指導した家庭
②普通の石鹸を与えて、正しい手の洗い方を指導した家庭
③石鹸を与えなかった家庭
の3グループに分けて調査した。
その結果は…
石鹸を与えた家庭は、与えなかった過程と比べて、子供の下痢が50%以上低くなった。
そして、皮膚病などの発生も低かった。
効果テキメン。毎日の手洗いはやっぱり大切だ。
さてさて、抗菌石鹸と普通の石鹸の差は?
なんとあまり違いはなく、普通の石鹸で十分である事が判明した。
つまりは、抗菌か否かよりも、
石鹸で正しい手洗いができればそれで十分だったのだ。
我々はハンドソープに関しては、
効果にお金を使っていたのではなく、
安心のためにお金を使っていたのだ。
…やっぱり除菌は信仰だったのかもしれない。なんてこったい
(念のため書きますが
全ての除菌・抗菌商品を否定しているワケではありませんよ!
効果を立証する方法を持っていないだけで)
効果の有無が分からなくても、イメージでそれを選んでしまう。
そして、個人では効果の立証はなかなか難しい。
そう、我々は騙されるのだ。いとも簡単に。
…という訳で、ワタクシあさっては、除菌・抗菌商品を買っていません。
あ、あれ?
こんなところにW除菌のファブリーズがぁ
-
関連銘柄:
花王(4452) ライオン(4912) -
タグ:
あさってさん、こんばんは。
そーいえば、洗剤関係なんか特に「除菌・抗菌」ですよね。
同じ値段なら、この文言が付いてた方が、オトクな気分になれます・・♪
でも今、我が家で使っている洗濯の液体洗剤
「ア○エール 抗菌Fresh」
抗菌に、新鮮とか、あるのか・・・・???(笑)
実は菌って大切だったりするんですよね(^o^)
我々の腸の中にも仲間がいっぱい(^o^)
コメントありがとうございます。
>そーいえば、洗剤関係なんか特に「除菌・抗菌」ですよね。
>同じ値段なら、この文言が付いてた方が、オトクな気分になれます・・♪
確かに同じ値段なら、何もないのと除菌とかが付いているのだと、
付いているほうを選んじゃいますね、私も。
やはりオマケに人は弱い(^^;)
>でも今、我が家で使っている洗濯の液体洗剤
>「ア○エール 抗菌Fresh」
>抗菌に、新鮮とか、あるのか・・・・???(笑)
抗菌も鮮度が大切だと言う事を始めて知りました!
化学品にも、新鮮さがあったとは(汗)
コメントありがとうございます。
>実は菌って大切だったりするんですよね(^o^)
仰るとおり大切ですよね。菌がなければ
ヨーグルトだってキノコだって食べられないですね!
>我々の腸の中にも仲間がいっぱい(^o^)
腸内から元気になるため、
毎日ヨーグルトでビフィズス菌を補充しています♪
良い菌とは仲良く付き合いたいです。