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☆☆☆投資の免許(私が思う投資初心者の心得)

今日は個人の9割が損をすると言われる株式相場で

僅か1割の勝ち組に残るために必要な個人投資家の心得について
過去の日記に一部補足しながら書いてみます。

特に初心者の方や投資経験が短い方の「気付き」に少しでも役立てば幸いです。

 

因みにタイトルを「投資の免許」とした理由は

もし投資家が免許制であれば、果たして自分は合格しているだろうか?

などと考えた時期があったからです。

私が勝手に作った投資の心得10ヶ条は、丁度その頃自分自身への戒めとして

部屋のホワイトボードに貼り付けていたものです。

つまり10ヶ条が全て及第点なら、漸く投資の免許が取得出来るのではないかと考えていた訳です。

(1)株式投資を始める時の心構え(常に最悪の事態を頭に描いておく)
まず、以前お話した株を始める際の心構えをもう一度。

株を始める時は誰でもいろいろな夢を描いています。
儲けて美味しいものを食べたい、貯金したい、旅行したい、家電や車を買い替えたい、家を建てたい等々。
しかしこうした夢が実現することは滅多にありません。

それどころかむしろ次の様な結末を覚悟しておかなくてはなりません。

損をしたら外食どころかパンの耳さえ有り難いと思う生活が待っている。

 

損をしたら貯金どころか、今ある貯金も無くなり、挙句の果てに借金生活が待っている。

損をしたら旅行どころかTVの旅番組を見ながら株に手を出したことを後悔する日々が待っている。

損をしたら家電を買い替えるどころか、電気を止められるかも知れない。

損をしたら新車を買うどころか、数回車検を覚悟しなければならない。

それでも車が残ればまだマシ。

そして究極は、株にさえ手を出さなかったら家の2~3軒も建っていた。

これらは決して冗談ではなく、特に今から株を始めようと考えている人は

上記6項目を脳裡に焼き付けておいて決して損はありません。

(2)株式投資を行う上で必ず知っておくべきこと(10項目
株式相場の歴史
相場の歴史を知ることは、世界的な株価暴落など様々な局面での適確な投資判断を可能にします。
世界経済の現状と今後の方向
自分が関わる銘柄の業績が幾ら好調でも、世界経済や相場の流れには逆らえません。

「木を見て森を見ず」では常に負け組みです。
機関投資家の行動様式
主な機関投資家とは年金、投資信託、ヘッジファンドなどですが

大株主のリストに載っている機関投資家を識別することで
その銘柄がどの様に評価されているのか予測することが可能です。
また、システム・トレード・ファンドの売買は感情移入がない分

売り時も買い時も一般の投資家とは若干ズレがあります。
株価が暴落した初動段階で買い向かうと、システムトレードの売りで暴落の第2波が押し寄せ

慌てて損切りするのは良くあることです。
この他相場が上向いて来ると、バリュー投資家やグロース投資家が参入して来ます。
中でも有名なバリュー投資家が参入する銘柄は短期間で上昇することはありませんが

中長期的には上昇が見込まれます。
因みに代表的なバリュー投資家にはROYCE VALUE FUND、DODGE & COX INC

FRANKLIN MUTUAL SER FDなどがあります。
債券市場や商品市場との関連性
例えば債券価格が上昇(金利低下)すると債権保有者に資金的な余力が生じ

余剰資金が株式市場に流入しやすくなりますし
原油価格が上昇すれば原油を原材料とする企業の利益は圧迫され

逆にエネルギー関連企業の利益は拡大します。
この様に株式市場は債権や商品市場と連動しているため、常に他市場にも関心を払わなくてはなりません。
一例を挙げると、外国人投資家が日本株を売買する指標の一つとして
日本国債のCDSスプレッドが上昇すると株価が下落し、下降すると株価が上昇する傾向を参考にしています。
株は心理戦
株はズバリ心理戦ですが、株価を動かす資金力があれば心理的に優位に立てることは言うまでもありません。
ですから、資金力で劣る個人投資家が心理戦に振り回される様では決して勝ち目は無いということになります。
心理戦とは、ズバリ相手に恐怖心を抱かせたり、相手を騙すことですが、その代表的な例が仕手戦です。
仕手筋が使う篩い落としは一時的に株価を急落させ投資家の恐怖心を煽りますし
仕手筋と結託する投資顧問は仕手筋を売り抜かせるため、高値でも買い推奨などと買い煽り個人を騙します。
結局投資はあくまでも自分自身の調査・分析に基づいて行うべきで、手抜きをすると必ず失敗します。

能天気なのも困りますが、恐れているばかりでは勝ち組に残れません。

機関投資家や仕手筋の手口を理解しておくことが心理戦に負けない条件の一つだと思います。
流行や最先端技術の移り変わり
流行や技術は日々変化します。これらに無関心であったり、既成観念に囚われている人は負け組みです。
中でも流行は身近なところにもヒントがあるので、常にアンテナを高くしておくこと(好奇心を持つ)が大事です。
決算書のポイント(点ではなく線で捉える)
決算書を隅々まで読み尽くすのは大変ですが

少なくとも収益性・成長性・安全性のポイントくらいは抑えておくべきです。
しかも直近の決算だけでなく、必ず過去5年間の業績推移と今後の見通しをチェックすることが大事です。
具体的には売上高・営業利益・純利益・キャッシュフロー・配当・開発や流通戦略、参入市場の成長性などで

収益性に着目する場合は特に営業利益と営業利益率の推移が重要です。
収益性 → 売上高利益率(主に営業利益率)、ROE、ROA、EPS
成長性 → 増収・増益率 (売上高・営業利益・純利益)
安全性 → 株主資本比率、流動性比率、BPS、有利子負債
因みにPER、PBR、PCFRなど株価水準を示す指標は信憑性に欠けるのであまり重視すると失敗します。

また決算書に直接関係ありませんが、企業の収益や成長に欠かすことの出来ない

ステークホルダーについても詳しく知っておく必要があります。
売買のタイミング
株は安く買って高く売れば良いだけのことですが、現実はむしろ逆の方が多いのではないでしょうか。
しかし株価が反転したタイミングを見極めることはチャートからある程度判断出来るので
その転換点の見極めが出来るようになれば、勝率はぐ~んと改善する筈です。(チャート解析で勉強して下さい)
但し中長期投資では月足で株価水準、週足でトレンド、日足で買うタイミングをそれぞれ判断すれば良いので
トレンドさえ見誤らなければ、買うタイミングが少々ズレてもあまり問題はありませんが
デイトレや短期投資の場合、売買のタイミングがズレると致命傷になり兼ねないので

チャートの解析力は極めて重要です
因みに、日本の投資家は9割以上がチャートを参考にしていると言われますが

外人がチャートを見て売買することは殆どありません
つまり、株価チャートは日本人投資家の心理状態をグラフ化したものと考えてまず間違いないと思います。
投資の判断基準
株を買う動機は様々です。

例えばTVや新聞・雑誌の報道、事業内容、成長性、業績、アナリストの推奨、証券マンの推奨
或いはチャート、会社四季報、NET上から得る情報、中には投資顧問の推奨などもあるでしょう。
しかしこれらの情報は殆ど銘柄やセクターの投資判断に過ぎませんし

幾ら推奨されているからといっても株価が上がる保証は何処にもありません。(むしろ騙しもあります)
また株価が大きく動く要因として、戦争、テロ、大災害、伝染病、金融不安、核問題などがありますが
こういう事態が起こった時の適確な投資判断は誰も教えてくれません。(分からないのが実情かも)
つまり、どの様な時でも最終判断は自分で下すしかない訳で、こうした局面では経験の差が物を言います。
但しここでいう経験とは単なる投資歴ではなく、どれだけ修羅場を経験し乗り越えて来たかという意味です。
しかも、ただ経験するだけでなく、事象ごとにその顛末を記録しておくことが重要で

その記録が貴方の投資バイブル(判断基準)になるのです。
この項の第一番目に書いた「株式相場の歴史を知る」ことは

まさに相場が混乱し、困った時の判断材料を学ぶことを意味します。
結局、相場の歴史を学ぶとともに、不測の事態や自らの成功体験・失敗体験の顛末を記録し

自分自身の投資マニュアルを作ることが投資判断を誤らない最善の方法だと思います。
資金管理と目標管理の重要性
投資は自らの資産を増やすことが目的ですから、資産が減ってしまっては意味がありません。
ですから個人投資家の心得第一条は、「資産を減らさないこと」の一言に尽きます。
そのためには資金配分、損切り、利益確定などの資金管理が重要になりますが
ここで注意すべきことは、資金管理は単なる金銭出納ではないということです。
また投資には目標管理が大切で、資金管理は目標管理とワンセットでなくてはなりません。

具体的には、まず年間の利益目標を決め

次に目標を達成するための投資対象・資金配分・投資時期・投資期間などを決めます。
さらに進行状況の検証を、短期投資では毎日、中長期投資では週単位又は月単位で行います。

(突発的に相場環境が大きく変化した場合は随時見直しが必要です)

つまり、目標設定→戦略策定→検証→戦略の修正というサイクルが目標管理であり
検証時に損切り、利確、資金配分などの変更を行いますが、この部分が資金管理という訳です。
そして年度末には目標管理及び資金管理のまとめとして決算書の作成をお勧めします
投資は利益を得るための手段ですから、個人投資家といえども企業の経営者という認識を持つべきです。

日記の冒頭に書きましたが、儲けて旅行したいとか、儲けて家電を買い替えたいという発想は大きな誤りで
あくまでも1年間の売買で利益が出たらまず内部保留(投資の予備資金)を優先し

余剰金(自分で配分します)があれば自らが配当金を貰って初めてそれを利益と認識するべきです。
そして、貴方が旅行したり、家電を買い替えたりする場合は

手にした配当金を充当するというのが正しい考え方だと思います。
何故なら、10万円儲かったといって喜び勇んで旅行したとしても

帰った後で20万円負ければ何をしているのか分かりません。(見込みで先使いしているだけ)
ここで「どちらでも同じだろう」と考える人は資金管理の意味を理解していない人であり

同時にドンブリ勘定で失敗を犯しやすい人だと思います。

 

さて貴方は投資の免許を取得出来ると思いますか?

もし出来ないと感じたら弱みを解消すべく、早速スキルアップに取り組んで下さい。

そうしなければ貴方の大切な資産はきっとプロの連中に吸い取られてしまうでしょう。

何故ならそれが彼等の仕事なのですから。

因みに、私は未だに仮免許練習中の身です。

6件のコメントがあります
  • イメージ
    島次郎さん
    2012/11/26 05:07
    ほぼ完ぺきな論述ですね。
  • イメージ
    Kaminaさん
    2012/11/26 07:36
    おはようございます。
    内容をあてはめると、自分はこんな感じになりました。無免許です。
    (1)株式投資を始める時の心構え:△
    (2)株式投資を行う上で必ず知っておくべきこと(10項目)
    ・株式相場の歴史:❌
    ・世界経済の現状と今後の方向:△
    ・機関投資家の行動様式:△
    ・債券市場や商品市場との関連性:❌
    ・株は心理戦:◯
    ・流行や最先端技術の移り変わり:△
    ・決算書のポイント:△
    ・売買のタイミング:❌
    ・投資の判断基準:△
    ・資金管理と目標管理の重要性:△
  • イメージ
    kabukabumanさん
    2012/11/26 22:23

    島じろうさん、コメント有難うございます。

     

    人は自分で気付かないうちに思い込み(誤解)という過ちを犯すことがあります。

    株式投資に限らず、常に冷静な判断が出来ているかどうか

    時々第三者的な目で見つめ直すことはとても大事だと思います。

    私は本来熱くなりやすい性格なので特に痛感します。

     

  • イメージ
    kabukabumanさん
    2012/11/26 22:40

    Kaminaさん、コメント有難うございます。

     

    自己採点されたのですね。

    私も似た様なものです。

    理屈は分かっていても、日常ではふと忘れるんですよね。

    だから相変わらず失敗を繰り返してしまいます。

     

    因みに私も心理戦だけは中の上くらいだと思っています。

    特に面と向かってのやりとりは決して不得意な方ではありません。

    しかし株取引はnetを介しての駆け引きですから

    相手の顔が見えないのが難しいところですね。

     

    よってここはお互い仮免許取得ということで如何でしょうか?

  • イメージ
    Kaminaさん
    2012/11/27 08:32
    おはようございます。
    本免許は取れそうにないので、仮免許で頑張ります。
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    kabukabumanさん
    2012/11/27 15:44

    Kaminaさん、お互いに来年は本免許取得を目指して頑張りましょう!

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