ヤクルト本社は、期限が今月15日に迫っていた仏食品大手のダノングループによる同社株買い増し交渉について、協議を延長することでダノンと合意したそうです。
延長期限は未定でこれまでに両社の主張は一向に折り合わないことから、交渉が決裂すればダノンがTOB(株式公開買い付け)に踏み切る可能性もあるようです。
都内で会見した川端副社長は「対等な関係の構築、すなわち(ヤクルトの)経営の自主独立のために時間をかけて協議する」と従来主張を強調したうえで、「現在の関係で両社は十分に利益を享受しておらず全般的な見直しが必要」と協議が提携関係の根幹に及んでいることを示唆したそうです。
ダノンは2000年までにヤクルト株を約5%取得し、2003年に約20%に達したことをきっかけに業務提携を締結したそうです。
その後もヤクルトの持つ乳酸菌技術の取り込みを急ぎ契約上可能な約35%までの引き上げを打診するも、ヤクルトは重要議案が否決される懸念から拒否し、このためダノンは折衷案として約28%の出資比率を提示するなどして交渉を続けてきたそうです。
どの程度で折り合いがつくんでしょうね。
交渉が長引けば長引くほどうまくいかなくなるような気もしますが...