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10月の米失業率上昇は朗報!
10月の米失業率上昇は朗報!
WSJ Real Time Ecnomics
2012年 11月 3日 11:11 JST
10月の米雇用統計は失業率が7.9%に上昇したことに目が向きがちだが、この裏には広義の失業率が前月の14.7%から14.6%に低下したという良いニュースが隠れている。
今回の失業率上昇は、実は雇用情勢にとっては好ましい要因が働いた結果だ。
9月までの失業率の低下は、就職をあきらめ職探しを止めた人が増えたことによるものだった。
ところが10月の上昇は、逆に職探しをする人が増えている。
これで、2カ月連続して「労働力人口」が増えたことになり、それが雇用市場全体への国民の信頼が高まった兆候である可能性があるためだ。
失業率は、過去4週間に職がなく、職が見つかれば働けて、積極的に職探しもしている人を基に計算される。この「積極的に職探しをしている人」には雇用募集者や職業紹介所に連絡を取った、履歴書や志願書を送った、職探しの広告を出したり応募したなどが含まれその定義は幅広い。そしてこうした人々の総計を労働力人口で割った数字が失業率だ。
さらに今回の失業率計算では好ましい数字が多く見受けられる。仕事にありつけた人の数は41万人増えた。また、失業者も17万人増えたが、労働力人口はそれをはるかに上回る57万8000人増加した。つまり、これまで職探しをあきらめて就職活動をしなかった人が、職探しを再開し「労働力人口」に戻ったことを示唆しているからだ。
もう一つの好ましい兆候は、米労働省が統計分類上「U-6」と呼ぶ広義の失業率の下落だ。
これは通常の「失業者」に、職もなく職探しもしていないが、就職する希望は持っており職探しを最近多少したことはあるという「限界的労働者」と、経済情勢が許せば本当は正規社員にはなりたいがそれがかなわずパートタイム社員に甘んじている人を失業率計算の分子に加えて弾き出した数字だ。
10月はこの正規社員の職を望むパートタイム労働者が26万9000人も減少した。この現象はパート職さえ失ったか、正規社員としての職へ移ったかのどちらかだが、
失業率がわずかしか上がらなかったことを考えると、大半のパートタイム労働者は正社員の職探しに成功した可能性が高い。
また、非農業部門雇用者が17万1000人増えたのに、失業率が上昇してショックを受けた向きもいるかもしれない。
ただ、これは2つの数字が別々の調査からはじき出されたからだ。雇用者数は企業から、失業者は家庭からの聞き取りで計算される。大方は一貫した動きを示すが、時に逆方向に動くこともあるのが現実だ。
記事元 The Wall Street Journal
http://jp.wsj.com/US/Economy/node_541370?mod=WSJFeatures
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