森林整備関連事業のための任意団体「埼玉県『美しい森林』推進協議会」(同県秩父市)が業務委託先職員の勤務日数を約8倍に水増しした虚偽の書類を作成し、2010年度までの3年間に補助金約2500万円を不正受給していたことが13日、会計検査院の調べで分かった。補助金適正化法に抵触する疑いもある。
委託業務の発注側と受注側は、県から出向した人物が代表を兼務しており、事実上一体でチェック機能が働かなかった。検査院関係者によると、補助金をめぐる書類改ざんなど悪質なケースが増えており、補助金交付に対するチェック体制整備の必要性が浮き彫りになった形だ。