先週末、ダウが高値で、乱高下した。80ドル上げの後、その上げ幅を削って、取引を終えた。ユーロは、ECB会合の後、売られるかと思ったが、そのまま高値維持で、1.3030で取引を終える。豪ドルは、1.0200を割り取引を終える。円は78.60で取引を終える。
ユーロ高の理由は、スペイン救済の用意が整ったためというところか。ECBのスペイン国債買い入れにより、スペイン国債の値段が上昇(金利低下)、それにより、ユーロ買いが促されるというところだろう。
さて、これにより、ユーロが高くなるというのも不思議な感じがするのである。どこでユーロを売ってくるか、それが問題である。しばらくは、ユーロ高が続きそうである。年末まで、買戻しが入るか、あるいは、このあたりで、うろちょろか?
今のところは、ユーロの取引は、様子見しておいた方がいいかもしれない。
ECBがスペイン国債を買いこんだとしても、根本的な、問題が解決していない。スペインの財政赤字が、増大しているのは、スペインの不動産バブルが崩壊し、不動産市場が、吸収していた、雇用の代わりの吸収先がないからである。これにより、スペイン経済が、立ち行かなくなっているのである。ECBが、スペイン国債を買ったとしても、別の雇用の吸収先が、現れるか、あるいは、不動産の価格が、突然、上昇し、それにより、再度、不動産市場に、雇用が吸収される必要があるのである。
ECBによるスペイン国債購入→ECBによるスペインに対する条件発動→スペイン経済のより一層の景気の落ち込み→スペイン財政の破たんになるのではないかと考えられるのであるが、どうであろうか。
スペインとECBとの条件闘争の途中というところが現在の状況と思われる。
アメリカの雇用統計は、パートの雇用が増大による雇用増で、失業率の低下は、職探しをあきらめた人たちの増加による、失業率の低下であるようである。毎年、同じことを言っているように思えるのは、ウシ象だけであろうか。
今週は、週初めに、欧州安定化メカニズム[ESM]発足があるので、注意が必要である。10日に、 欧州議会、銀行同盟案を委員会で審議があり。
<為替相場>
ドル円 77.20~79.20
ユーロ円 100.20~104.20
ユーロドル 1.2820~1.3250
ユーロ圏の経済イベントが多数あり。このまま年末まで、ユーロの買戻しが入るかどうか。つまり、スペインの問題が解決したというのを大義名分として、ユーロの買戻しをしてくるかどうかが重要なところである。
経済指標はたいしたものがないので、気にする必要はなさそうである。
豪ドルだけは、一応、オーストラリアの雇用統計があるので、このあたりで、豪ドルの買戻しがありそうであるが、週末に、中国の貿易統計があるので、難しいところである。
<株式相場>
日経平均 8650~9050
日本企業の決算シーズンである。決算が悪そうな株を空売りしておけば儲かりそうである。
少しだけ、イー・アクセスを買っている。TOBは、決算を気にする必要がないので楽である。しかしながら、かなり安いのは安いので、クラレでも少し買っておこうかと考えているところである。
ほんとに、ユーロが崩壊するのであれば、その時、為替市場は、どうなるかわからないので、
アナリストが言うように、ユーロ安の原因が、ユーロの崩壊にあるのであれば、そこから導かれる答えは、正しくは、ユーロ安ではなく、取引しないということになるのではないだろうか(相場が、不安定になれば、1000ポイントぐらいスプレッドが開く恐れがあるからである。あるいは、一気にユーロ安かな。乱高下は間違いなさそうである。つまりは、どうなるかわからないということである。)。