また、会議の合間に記者団に対し「必要であれば短期資本課税(の選択肢)がある」と語った。
ブラジル政府は2009年10月に国内株式・債券市場に流入する外国資本の一部を対象に金融取引税(IOF)を導入するなど、過剰な投機資金流入を抑えるため09年以降様々な対策を講じたが、最近はこうした措置を縮小させている。
またブラジル中銀は、通貨レアルを1ドル=2レアル近辺で安定させるため為替介入も繰り返し行っている。
マンテガ財務相はコンファレンスで、中銀による介入は続くと述べ、「ブラジルの外貨準備は既に高水準にあるが、今後もさらに購入する」と言明。「引き続きリバーススワップを実施する」とし、国内経済が競争力を失うことは容認しないとの立場を示した。
財務相は、ブラジルには金利を現在の過去最低水準からさらに引き下げる余地があるとも述べた。
「ブラジルはSELIC金利を過去最低水準に引き下げてきたが、金利をさらに引き下げる余地がまだある」とし、「他の多くの国と比べて緩和的な金融政策を追求する余裕もある」と言明した。
ブラジルは2011年8月以降、政策金利を9度に渡って引き下げ、7.5%としている。
*内容を追加して再送します。
2012/09/22 3:08