指標発表後の重要な一週間

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2012/09/18 - MDRさんの株式ブログ。タイトル:「指標発表後の重要な一週間」 本文:先週の二つの大きなイベントは両方とも株式市場にとってプラスの結果が出ました。ドイツ憲法裁はESMがドイツ憲法に反しないという判断を下し、FRBはQE3の実施を発表しました。結果8,000円台半ばまで落

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指標発表後の重要な一週間

MDRさん
MDRさん
先週の二つの大きなイベントは両方とも株式市場にとってプラスの結果が出ました。ドイツ憲法裁はESMがドイツ憲法に反しないという判断を下し、FRBはQE3の実施を発表しました。結果8,000円台半ばまで落ちていた日経平均株価は金曜日の時点で一気に9,100円台を回復し、株価は25日、75日、200日の移動平均線全てを一気に上に抜けました。また、25日移動平均線と200日移動平均線はまもなくゴールデンクロスをするところです。
ヨーロッパの不安と共にアメリカの不安も後退したことで、株式市場にはにわかに活気が出てきました。中期のトレンドでは9,400円弱のところに上昇トレンドの上側のラインがありますが、恐らく今回の上昇ではこのラインを抜けてさらに上を目指すことになるでしょう。次のラインは今年1月からの強力な上昇トレンドを抑え込んだ長期下落トレンドのレジスタンスラインで、このラインは現在10,000円弱のポイントにあります。心理的な節目を目前にした場所でもあり、仮に安定して越えられなくてもオーバーランする可能性は高そうですね。
この上昇に乗るための動き方としては2つ考えられ、一つ目はトレンドラインを元に一旦株価が落ちてくるのを待つ方法です。この方法をとる場合、買いやすいのは8,800円~9,000程度の水準まで下がってきたときと考えられます。もう一方の方法はブレイクアウトで買うという方法ですが、各種移動平均線はすでにブレイクしてしまっているため、次のラインは直近高値の9,350円~9,400程度を抜けたとき、ということになります。ただ、ブレイクアウト戦略は基本的にリスクの高い取引方法になりますので、潤沢な資金を持っていて適切なリスク管理をできる方でなければお勧めできません。
金曜日の終値はいずれの戦略も取りづらい水準となっていますので、資産を守るという視点からは仕掛けない方が良いタイミングだと言えるでしょう。自分に有利な相場環境ができあがるまで動かないで待つと言うことも立派な投資戦略です。実際、前回QE2が発表された直後の動きは、急激な上昇のあとに一旦調整が有り、そのあとじわじわと上昇していくというものでした。焦って論理的な損切りラインから離れたところで仕掛けるのは得策とは言えません。
今週はこの二週間に比べれば重要な経済指標の発表はありません。19日水曜日には政策金利決定会合が行われますが、基本的に今の政策を維持、という流れが想定されており、大きな材料になるとは考えにくい状況です。このため欧州圏の国債利回りや緩和策を受けてのドル通貨チャートの動きをにらみながらの動きになると考えられますが、この二週間続いたイベントを市場が消化して価格に織り込んでいくための時間になる可能性が高いと考えられます。指標やイベントの発表直後は値動きが荒れますが、この一週間でわかりやすいトレンドが見えてくればそれにしたがった投資戦略を立てることができます。
ある意味で材料をうまく取っていけるかどうかは今週の値動きを見てどのような戦略を立てるかにかかっているとも言えますので、いつも以上にトレンドに注視して株価の値動きを見ておくようにしましょう。
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