ECBは、金利を据え置き、0.75。国債の買い入れを無制限にする。ただし、その場合は、要請した国に対して、厳しい条件を付けるとのこと。さらに、国債を買い入れる場合、不胎化するとのこと。
これに対して、FRBは、雇用統計が思ったほど、改善しておらず、QE3を行う可能性が出てきた。
ECBは、ユーロを安くするつもりがなく、FRBは、ドルを安くするかどうかは不明である。
したがって、リスク回避的に反応すると、ユーロが安くなっていたが、逆に、ユーロ高で反応しているというのが、現在の状況でないかと考えている。
今週の9月13日はFOMCがあるので、ここまで、ドル安に反応するのではないかと、考えているが、9月12日はユーロ関係の重要イベントが、固まっているので、難しいところである。9月12日まで、ユーロの買戻しが続くか。そうであるならば、やはり、FOMCまで、ユーロが底堅いかもしれない。
ここで、重要なのは、ユーロ圏の景気であるが、はっきりと言って、さらに悪化すると考えてよいと思われる。ECBの対策は、国債の買い支えであり、その買い支えには、厳しい条件が付くというということであり、さらに、不胎化するのである。ユーロは安くならないということである。また、条件が付くのだから、ブタ諸国は、積極財政策をとることができないのである。つまり、国債の残高が減るわけでなく、一時的に、ECBが、保有するだけである。国債の残高を減らす必要があるので、緊縮財政策をとらざるをえないのである。
まさしく、意味不明の株高、景気改善期待である。日本は、バブル崩壊から、現在まで、景気が低迷している。一時的に、仕事量が増えたが、他国のおかげであり、日本国内で、景気が改善したわけでない。
アメリカは、景気が改善したとされるが、実際は、FRBが、市中にドルをまき散らし、そのために、景気が改善しているように見えるが、次の景気改善(つまりバブル)が発生しなければ、このまま、ドルをまき散らす必要があるが、そろそろ、限界にきているのではないだろうか。
中国の景気が悪化しているが、一応、中国は、一兆元の景気対策を行うといっているので、株が、一方的に、安くなるとは考えにくいが、はたしてどうなるのであろうか?
<為替相場>
ドル円 77.20~79.20
ユーロ円 97.20~101.50
ユーロドル 1.2450~1.3200
ユーロは、難しいところである。一時的に上げているのであろうが、さて、このまま、上昇するかどうかである。今週は、FOMCと9月12日とがあるので、注意が必要である。短期の動きに惑わされることなく、しばらく放置するつもりであるならば、ユーロ売りか?
それよりも、オーストラリアドルを、狙ってみたほうがよいかもしれないのと、ある程度、円安に戻ったところを、円買いで、いきたいところである。
<株式相場>
日経平均 8550~9050
世界の景気は減速している。だから、各国の中央銀行は、景気対策を打たざるをえないのである。その景気対策が効くかどうかである。金融政策だけでは、景気は改善しない。資源高などの、悪影響が出るだけである。アメリカの雇用の改善も、前から言われているが、この先、良い仕事がないから、仕方がなく、以前よりも、給料の低い職に就いているというのが本当のところだろう。
一応、8920で、先物を、少し、新規売りしてみたが、月曜は、どうなるか。
小説「華岡青洲の妻」
世界で初めて全身麻酔による手術を行った華岡青洲の家庭について書かれた小説である(華岡は妻を全身麻酔の実験台にした人物である)。
ウシ象はこれを大胆に、かつ、わかりやすい解説を試みてみるものである。
「どうするのかな~」
「悪戯するのかな~」
青洲の妻・加恵の心情。
完