先週は、ジャクソンホールでの、バーナンキの講演の内容に対する予想からドル安トレンドが継続。いったん、ユーロドル1.2600を超えるが、週末終値で1.2570で取引を終える。
土曜の、中国のPMIは、市場予想を、下回り49.2であった。
ダウは、先週は弱含んでの展開であり、これは、おそらく、いままで、上げていたので、短期筋が、バーナンキの講演前に、利食いしたというところだと考えられる。日経平均も、ダウと為替とにつられ、8830まで下落した。
来週は、9月6日に、ECBの金融政策があり、予想では、0.25の利下げであるようである。バーナンキの講演まで、ドル安が進んだのであれば、短期的に、トレンド転換ではないかと考えている。一応、ユーロドルと、ユーロ円とで、ユーロを売ってみたが、ドル安トレンドが継続するかどうかが問題である。
日経平均は、売りを考えているが、欧州では9月以降に、欧州安定化メカニズムの本格稼動とスペインの銀行に対する資本注入などが進展しそうであり、ユーロが買い戻される恐れもある。
豪ドルは、いったん、1.03000でポジションを外したが、再び、売りから入ろうかと考えている。
しかしながら、FRB、ECBともに緩和姿勢であるのにもかかわらず、円高が進んでいないのも、財務省の覆面介入に対する恐怖心がそうさせているのか。おそらく、大々的な介入は、今後、ないとかんがえてよいのではないか。少しずつ戻して、このあたりで、維持したいと考えているのだろう。円が買いにくい。実際、覆面介入がなければ、今頃、75円まで、上昇していてもおかしくないだろう。
円は、おそらく横ばいか、多少、円高気味に推移するのではないかと考えている。ユーロとドルとが、ECBとFRBとの金融政策に、引っ張られ、一進一退の展開になるのではないだろうか。
中国は、国内問題などもあり、緩和策をとるのが難しいようであり、低成長が続く恐れがあるとのことである。
リーマンショック後の、世界中での緩和政策、積極財政政策が、息切れし始めたというところか。
<為替相場>
ドル円 77.20~79.20
ユーロ円 96.50~100.50
ユーロドル 1.2300~1.2800
バーナンキの講演(ドル安要因)が、終わったので、次の重要イベントは、ECBの金融政策である。市場予想では、ユーロ利下げであるので、ドルが売られた反動で、買い戻されるのではないかと考えている。つまり、ECBの金融政策まで、ユーロ安トレンド化と考えているので、ユーロを売ってみたが、どうなるか難しいところである。
経済指標はあまり関係なさそうである。
<株式相場>
日経平均 8650~9000
結局は、為替次第である。円は、ユーロに対して、金曜終値より、安くなっているが、ドルに対しては、円高が進展している。
買うのであれば、低位割安株を狙っていきたいところであるが、それよりも、しばらくの間は、上げた時に、景気敏感株の売りか、日経平均の売りで対応したいところである。
世界的金融政策、積極財政、景気を上昇させるためにとった政策であったが、景気回復が継続するはずもなく、そろそろ息切れしそうである。
日本は、バブル崩壊後、100兆ほどの景気対策をしたが、財政赤字が積みあがり、財政赤字の圧縮が必要であり、その場合、景気対策をしながらの財政赤字の削減は、ブレーキを踏みながら、アクセルを踏む行為であると、散々言われてきたが、まさに、その状況が、アメリカ、欧州、中国で発生しているのである。
株価の本格的な上昇など、ありえないというところか。
知っているだろうか?銭湯に、刺青を入れた方の入浴お断りという張り紙が貼っているということを。
ウシ象、このことを考えて、考えて、夜も眠れないのであるが、足の裏に、魚の目の刺青を入れて、銭湯に入った場合はいったいどうなるのであろうか。
「俺は、足の裏に魚の目は刺青だ」
そのことを知らされた時、銭湯の親父は、どのような反応をするのであろうか?
さらに、例えば、右手の親指に、指紋の刺青をして、入浴した場合は、いったいどうなるのであろうか。
「俺の、右手の親指の指紋は、刺青だ」
そのことを知らされた時、銭湯の親父は、どのような反応をするのであろうか?
銭湯の親父は、果たして、このような刺青をした人間の、入浴を止めることができるのであろうか
刺青をして、銭湯で、入浴したいというやつは、ごまんといるのである。
はたして、銭湯の親父は、そういった刺青をした客の入浴を、あんな張り紙だけで防げるというのか。
はなはだ疑問である。
ここで見誤ってはいけないのは、銭湯の親父の頭が、禿あがっているということではなく、足の裏の魚の目が刺青であり、右手の親指の指紋が刺青であるということである!