望まない妊娠について電子メールで相談に乗る「妊娠110番」が20日、広島県のホームページ(HP)に開設される。妊娠や出産の知識が乏しく相談相手がいない若者の質問に、助産師が回答する。
相談内容を書き込み送る専用ページをHPに設置。県が雇う助産師3人が交代で内容を確認し、助言したり、病院や市町の関係機関を紹介したりする。相談受け付けから1週間以内に返信する。
県はHPのアドレスなどを記したカード約6千枚を商業施設の女子トイレに置く。健康対策課は「経済的な問題を含めて妊娠で悩む人が、必要な情報を早くつかめるようにしたい」と説明している。
厚生労働省の2010年度の子どもの虐待死亡事例の調査では、妊娠を誰にも相談できずに出産した10代女性による虐待が目立った。また県内では07~09年度の3年間で、妊婦健診を受けずに出産する「飛び込み出産」が計102件あった。