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短期の投資に必要な情報

MDRの芝一樹です。
前回は1ポジションあたりの保有期間の長さによって必要とされる情報が異なるということをお伝えしました。メディアが提供する情報は多くの場合どのくらいの保有期間を対象にしたものなのかを明確にしていないため、例えば短期投資をしたいのに長期投資向けの情報を使おうとして損失を出してしまう、というような事が良く起こります。今回は短期投資で必要とされる情報についてまとめてみたいと思います。
結論から書くと、短期投資で重視すべきなのは仕掛けのテクニカル指標です。短期の投資スパンでは手仕舞いは最低限の事が考えられていればさほど高度なものを使う必要はありませんし、まして企業業績やファンダメンタルズの分析を行う必要は一切ありません。特に企業業績などの情報は恐怖や欲を誘発することになってしまうため、むしろ見ない方が良いとさえ言えます。
これは相場で発生する短期の値動きが相場参加者の心理によって決定されるためです。もちろん中長期的には銘柄の業績や市場全体の傾向などによって値動きが決まるケースが多いのですが、数日以内のごく短期間の値動きに関して言えば、よほど強力な材料がない限りは「買いたい」「売りたい」、もっと言えば「儲けたい」「損失を出したくない」という相場参加者の思惑、心理状態によって決定されます。このことは価格が「需要」と「供給」で決定されるという相場の根本的なメカニズムに起因します。
テクニカル指標の中でも特にオシレーター系の指標はまさにこの点に着眼して開発されていて、値動きや出来高から相場参加者の心理状態をくみ取るということにその真髄があります。市場の心理状態をくみ取ることによって相場の値動きを予測できる理由は簡単で、人間の心理はある特定の状態になると同じような反応をする、という特性があるからです。
値動きから心理状態が読み取れるわけがないだろう、とおっしゃる方もいるかと思います。確かに値動きそのものから直接心理状態を見抜くことはできません。しかし、過去の膨大なデータを元に、例えば「終値と移動平均線乖離率が-15%になると、60%の確率で相場参加者は株を買い戻したくなる」という分析を行う事が可能なのです。
ただ、この反応は「特定の相場状況」になった直後のごく一時的なものであり、時間が経てば立つほどその後の結果は分散してしまって統計的な優位性が失われる傾向にあります。このため、短期投資向けの技術であるテクニカル分析を長期投資に利用して大きな成果をあげることは難しいのです。
逆に、いかにファンダメンタルズが良かったとしてもそのときの株価が短期的に見て割高だと相場参加者が判断すれば、一旦株は売られることになります。このため、ファンダメンタルズだけを見て短期投資を行うことは危険なのです。
いかがでしょうか。あなたは数日間のトレーディング、あるいはデイトレーディングを行うためにファンダメンタルズ分析を行ってはいませんか。それは時間がもったいないだけでなく、時と場合によって危険な投資判断を下してしまう原因になりかねません。
次回は中期投資で必要とされる事についてまとめたいと思います。
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