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体罰、教職員名開示へ 最高裁判決受け県教委が方針
兵庫県教育委員会が、体罰に関する報告書に記載された体罰教職員の名前を、原則として開示する方針を固めたことが3日、分かった。体罰教職員の名前について、県教委はこれまで非公開としており、神戸大の馬場健一教授(49)=法社会学=が開示を求めて提訴。6月、最高裁の決定で開示を命じる判決が確定した。県教委は「司法判断を尊重したい」としている。(本田純一)
報告書には、体罰の内容や対象者などが記されている。馬場教授は2004、05年度に県教委に提出された報告書などについて、07年に情報公開を請求したが、教職員名などが明らかにされず、「非開示部分が多く、体罰の抑止につながらない」として提訴した。
大阪高裁は11年、県民への説明責任を果たすには、体罰教職員を識別する必要があると指摘し、名前の開示を命じた。県教委は上告受理の申し立てをしたが、最高裁は不受理とした。
県教委は11年、情報公開審議会の答申を受け、学校名と校長名の公開を決定。さらに、今回の判決結果から、教職員名についても「非公開にする理由がない」と、原則として開示することにした。
体罰をめぐっては、既に鳥取県が教職員の名前を開示している。馬場教授は「責任の所在が明確になり、抑止にもつながる」と話している。
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