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資金管理しながら運用すること

MDRの芝一樹です。
前回までの3回は売買規則そのものが備えていなければならない3つの性質について解説してきました。でも、それだけではトレーディングシステムとしては成り立ちません。今回はトレーディングの最重要要素である「資金管理」について解説したいと思います。
「資金管理」は「マネーマネジメント」や「ポジションサイジング」とも呼ばれます。イザナミでは「最適分散投資」というところで設定をします。いろいろな呼び方があるのですが、本質は「1つのポジションでリスクに晒す資金量をコントロールする」ということにあります。この目的を達成するために「1ポジションあたりにどのくらいの資金を投入するのか」を変更することになるため、このような様々な呼び方が出てきたのでしょう。
時々誤解されている方がいるのですが、資金管理の仕組みそのものはトレーディングシステム本体とは別に設定されていても構いません。必ずしもシステムの一部として完全に組み込まれている必要はないのです。実際、一見全く使えないシステムであっても、資金管理次第では目を見張るような成績を出すことがあります。
これは、どんなに優秀なトレーディングシステムを運用していても連敗の可能性を排除できないためです。例えば資金管理をせずに全ての資金を単一銘柄に投資するとして、勝率50%のシステムを運用するケースを考えてみましょう。ストップを仕掛け-10%の位置に置き、1ポジションあたりのダウンサイドリスクを20%とします。単純化するために元の資産の20%のリスクをとり続けると仮定すると、5連敗で破産することになります。
ここで、10連敗する確率を考えてみます。個別売買の勝率が50%なので、単純に1/2の5乗で1/32です。つまり、5回の取引を32セット(=160回)の取引を行うと破産する、ということが分かります。この程度の勝率のシステムであれば一年間で数百回の取引を行いますので、最低でも年に1度は破産する計算です。本当は資産が半分になった時点で元に戻すことはかなり難しいので、もっと少ない取引回数で再起不能の損失を被ると考えて良いでしょう。
もし、同じシステムで資金管理を行い、1ポジションに対して全資産の10%しか投入しない、というルールを決めていた場合は、単純に1ポジションあたりのリスクが2%まで減少します。これで破産するためには50連敗する必要があり、その確率は1/56,294,995,342,131,000となります。一生取引していてもまず破産なんかしません。
実際の取引はもっと複雑なのでこのモデル通りにはいきませんが、ポジションサイジングひとつでリスクにこれほど大きな違いが出てくるのです。
あなたがやろうとしているトレーディングは

期待値が正の売買規則を持っていること
再現性のある売買規則を持っていること
自分に合った売買規則を持っていること
資金管理しながら運用すること

を満たしているでしょうか。もし足りないものがあるのであれば、損失を出してしまう前に取引方法を見直すことをおすすめします。
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