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旧カネボウ買収 東京地裁TOB価格162→360円へ変更命令
今後大きな影響与えそうな判決ですね。
これだけ株価が安くなってくると、いつTOBを仕掛けられてもおかしくない企業が見受けられるようになってきましたが、どうなるんでしょう。
安い額の提示だとTOBへの応募が出てこないという事態もおこりうるかもしれませんね。
しかし2倍以上の値段を司法が命令してくるとは。。。
すでにTOBに応じた株主は可哀想としか言いようがない。
それを自発的といわれてもね。。。
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200803150009a.nwc
旧カネボウ買収 TOB価格は「不適正」
■東京地裁、162円を360円に変更命令
投資ファンドが実施した旧カネボウ(現クラシエホールディングス)の買収をめぐり、TOB(株式公開買い付け)価格に不満を持つ個人株主が価格引き上げを求めていた問題で、東京地裁は14日、ファンド側のTOB価格が「不適正」だったとの判断を下した。同地裁はTOB価格162円を2倍超上回る360円での株式買い取りをファンド側に命じた。
国内企業によるM&A(合併・買収)が急増する中、買収者による株式買い取り価格が司法判断によって変更されるのは極めて異例。今後、M&Aの実施に当たっては、個人投資家など少数株主への経済的対価に配慮する必要性が高まりそうだ。
アドバンテッジパートナーズなど国内3ファンド連合は2006年2月、旧カネボウを完全子会社化するため、1株162円でTOBを実施。これに対し、TOB価格に不満を持つ個人株主約530人が1578円以上での買い取りを求めて、地裁に公正な価格の決定を申し立てた。同地裁はファンド側が主張する価格について、「株式買い取りの場面では企業価値をもっと低額だと主張する便宜的な主張だ」と指摘した。
今回の司法判断はすでにTOBに応じた1万人超の株主には適用されない。
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