長引く円高などを背景に、自動車各社が国内生産拠点の九州シフトを進めているようです。
九州経済産業局によると、昨年の国内生産全体に占める九州のシェアは14.2%で、5年間で5ポイント超上昇したそうです。
他地域に比べて人件費などのコストが低いためで、円高による国内生産の空洞化を避ける「最後のとりで」ともなっているようです。
トヨタ自動車の豊田社長は、トヨタ自動車九州の宮田工場で開かれた新型レクサス「ES」の生産開始式典で、「九州は中部に次ぐ生産拠点で、頼もしい存在。役割は広がっていく」と話したそうです。
トヨタ九州は輸出専用車の生産が多く、輸出比率は約8割に及ぶそうです。
6年ぶりに全面改良した輸出専用の新型ESは、九州での部品調達比率を旧型の54%から63%に引き上げ、物流費削減などで価格競争力を維持したそうです。
トヨタ九州は今後、韓国や中国に近い地の利を生かした輸入部品の採用も検討するとのことです。
東海地方にとっては、逆に厳しくなりますね。