ECBが、政策金利を、0.25引き下げて0.75に、さらに、中銀金利を、0パーセントに引き下げる。政策金利の引き下げよりも、中銀金利の0パーセントに、反応したようで、ユーロが、買い戻されることなく、しばらく、1.2400あたりで、うろちょろしたのち、アメリカ雇用統計が、8万人プラスで、市場予想の10万人に届かず。さらに、ユーロ安を加速させ、1.228で取引をおえる。
ダウは124ドル安であったが、VIX指数が、前日比で低下した。シカゴの日経平均先物は小幅安で終える。
アメリカのISM製造業が50を割り込む。新規受注が、かなり悪化しているのが、気にかかるところである。
来週は、日銀の金融政策発表(11日、12日)とFOMCの政策要旨(11日)と、中国の重要指標(9日と13日)あたりで、動きそうである。
ECBの中銀金利0パーセントは、実質的に逆ザヤ発生のマイナス金利と同様であり、市中の銀行に、融資を促すことになるか?
来週の相場は、重要指標に振らされそうである。アメリカの指標が悪化すれば、金融政策期待(QE3)で、ドル安、ECBの中銀金利0パーセントで、ユーロ安。となれば、円高展開か?円高であれば、株安となりそうである。
行ったり来たりの弱含みといったところか?わかりにくい相場になりそうである。
<為替相場>
ドル円 77.20~80.20
ユーロ円 95.20~100.20
ユーロドル 1.2120~1.2520
このまま、ユーロ安が加速しそうであるかに見える。しかしながら、アメリカの経済指標が、芳しくないので、このまま一方的に、ユーロ安が進行するとは、言いがたいところである。来週は、経済指標をにらみながらの、展開になると考えているので、指標で動けば、逆張りしてみるのも面白い。9日にドイツの指標が発表される。注意するべきは、ユーロ圏の金融システムのドミノ倒しであるが、こればかりはいつ起こるかわからないので、注意していても仕方がないというところか。
オーストラリアドルが、値を戻しているので(中国の指標のためか)、売ってみても面白いところである。
リスクオフか、リスクオンかで、ポジションをとるのであれば、オフなら、ドル買い、オンなら、資源国通貨か、ユーロ買いであるが、ユーロは避けたいところである。
あるいは、ユーロポンドなども、面白いかもしれない。
<株式相場>
日経平均 8500~9200
うろちょろ、ある意味、難しい相場である。
ある程度、上げるか、下げるかしてくれれば、ポジションを取りやすい。ウシ象の、先物ショートポジションはどうなるか。
安易に、個別銘柄を売りに行くのは危険である。VIX指数の買いが面白そうである。
月曜は、週末の、ダウの下げの割には、日経平均が下げていないので、寄りだかっぽく感じられるところである。
一度、利食いしてもよいかもしれないな。
景気が良いのか悪いのか。景気が良いというのを、バブル状態であるとすると、今は景気が悪いということになるだろう。失業者が街にあふれ、飢え死にする人が、続出する状態が悪いとすれば、いまはそれほど景気は悪くないということになるだろう。
いまは、景気は横ばい状態で、山あり谷ありという状態で、一方的な改善、悪化というのは考えられにくいと考えている。