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上昇の動きが強まった市場

先週末、欧州首脳会談にて債務問題にいくつかの進展が見られたことで、世界の株価は大きな上昇を見せました。特に、事前にドイツのメルケル首相が「これまでの(支援ではなく)財政規律の厳格化が優先」という姿勢を協調していたにもかかわらず、欧州安定メカニズム(ESM)が経営不振の銀行に直接資金を注入できるようにする措置やスペイン向けのESMからの融資に優先債権者待遇を適用しない事など、支援を優先した施策への合意があったことが市場にとってのポジティブサプライズとなったようです。
しかしその一方で、ドイツは今回の譲歩の条件としてECBが運営する銀行監督機関の設立を約束させており、後々にはこれが財政規律の厳格化を司るようになる可能性が高いという点ではドイツもそれなりの成果を出したと見て良いでしょう。
欧州問題の進展を受けて、日経平均は9,000円を超えてきています。昨日はやや下落しましたが、先週末の上昇が急だったことの反動と考えられ、基本的には強い地合いが続いていくと考えられます。日経平均先物の夜間取引では9,000円を下値に推移しており、緩やかながらも10,000円を目指して動いていく可能性が高そうです。
ただ、10,000円の少し上には1月からの上昇を抑え込んだ中期下落トレンドのレジスタンスラインが存在します。特別に大きな材料が出てこなければ再びこのラインは生き視される可能性が高いと考えられますので、買い方向のポジションを建てる場合には意識しておいた方が良いでしょう。欧州の問題も進展が見られたとは言え根本的な解決に向けての動きが出てきているわけではありませんので、依然として長期的な大局観は弱めと考えられます。上昇方向に動いているからと根拠のない売買をしないように気をつけましょう。
今週何と言っても重要なのは木曜日に控えるECBの政策金利発表とドラギ総裁の記者会見でしょう。市場では今回の会合では政策金利を現状の1%から0.75%に下げるとの予想が大勢を占めており、その通りになればもう一段市場が上昇する要因となるでしょう。
また、金曜日にはアメリカで雇用統計の発表があります。今回も雇用者数は増えども失業率は改善しない、との予測が広がっていますが、市場予測では雇用者数が10万人規模で増えるとの考えが多く、これを割り込めば市場の足を引っ張る可能性もありますので気をつけておきましょう。なお、今週水曜日のアメリカ市場は独立記念日で休場です。
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