りんりん/Kさんのブログ
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中国、天津にて(35)
この所の人民元の米ドルや各国通貨に対する為替の基準値の上昇が、連日最高値を更新しており、益々上昇基調が加速されています。
先の全人代での温首相の弾力的な人民元高誘導を事実上容認する方針表明や6日の中国人民銀行(中央銀行)の周小川行長の「適度な人民元高に一定のインフレ抑制効果有り」との発言から、政府自らも人民元高にお墨付きを与えた、と受け取られても止む終えません。
勿論、この所の急激なドル安の影響もあります。
3月10日の人民元の基準値は1米ドル=7.1080元で、2005年7月の約2%の切り上げ以降の上昇率は12.3551%となりました。
益々の人民元高観測は高まっています。
国際比較のハンバーガー(ビッグマック)指数の比較によれば、1米ドル=4~5元が妥当との予測もあります。
こうした現状を踏まえて、巨額の投機マネーが海外から流入し続けており、中国内の過剰流動性の大きな原因になっている、との指摘もあります。
この中国本土に流入している投機マネーの総額は約5千億ドルに上るとも言われています。
中国では、人民元の利上げ余地が高く、金利の上昇傾向も将来は必至で、近く人民元の金利は米ドルを上回るのは確実と見られており、また中国内の株式市場や不動産市場の急騰が、益々海外からの投機マネーの流入を誘導・誘発しています。
こうした確実に人民元高が進行することが、推測される場合に、人民元での有利な立場を利用した投資と利殖が、何より効率よい資金運用の方法の一つであると言えるでしょう。
下りエスカレーターにつかまる手すりを離して、上りのエスカレーターに乗り換えなければ、確実で、効率的な投資を行うことは出来ません。「勝ち馬に乗る」という言葉がありますが、将にそれです。
現状のままの人民元は国際通貨としての規制が多く、自由な交換が難しい、と考えられています。
しかし、空港等の日本国内での両替を利用しても、その中間手数料の高さを考えれば、バカバカしくなってしまいます。
では、どういう手が考えられるのか?
一番簡単な方法は、観光を兼ねた中国旅行を利用して、中国内の銀行で日本円を人民元に両替し、預金しておく方法です。
パスポートと日本円を持って、本人が銀行に赴けば、簡単な手続きで本人名義の口座が開設できてしまいます。
そこで、日本円を人民元に両替して預金すれば良いことになります。
本当は、銀行での外貨の両替は、多額だと多少手続きが面倒になります。従って、レートの良い闇の両替屋で両替を済ましておいて、銀行では人民元口座だけを作れば問題は簡単です。
しかし、闇両替も不案内で、不安があるようであれば、最初から銀行で両替しましょう。
中国旅行の出国時、日本の税関には、100万円以下の日本円であれば持ち出しに届け出は不要です。もっと持ち出したい場合は、旅行を数回繰り返せば良いことになります。
また、一旦口座開設できれば、現金携帯ではなく、日本の銀行から円で人民元口座に直接送金(学費の送金とか理由を記載して)という手があり、後に渡航時に人民元に両替するのも良いでしょう。
何しろ人民元口座を1回作り、「聯銀」機能の付いたATM用カードも一緒に作って持っていれば、日本でもデパートで預金残高分の買い物にも使えて便利です。
後は、この人民元口座を活用して、不動産を買ったり、株や基金(投信)への投資が現実味を帯びてきます。
もし、不動産購入であれば、上海や北京、深圳以外であれば、不思議なことに、規制されているはずの外国人(即ち自分)名義の物件購入が可能です。
天津では、気に入った物件価格の半分を頭金として入れれば、半分はローンも組めてしまいます。
本土株(A株)であっても、中国人の身分証さえ借りられれば、証券会社で証券口座が開設でき、取引口座証(上海と深圳取引所別、A/B株別)と証券カードさえ自分で保持しておれば、他人に勝手に取引されたり悪用されることはありません。後は別の銀行口座から入金(振替)ののち、証券カードだけで、株の取引が証券窓口で、端末操作さえできれば、自由に可能となります。
なにしろ、銀行の入金口座と証券口座さえ1回作ってしまえば、証券カードで入出金から取引まで安全に出来てしまいます。いちいち身分証の提示など不要ですし、電話でのQ&A形式での注文や、別に申し込みさえすれば、インターネット取引も出来ます。
中国では株の売買後の納税申告などの面倒な制度がありません。
やはり、有利な資産運用や利殖は、お金の流れに見習うのが一番です。
行動も起こさず、考慮ばかり重ねる人がいますが、そう言う人は、そもそも利殖に向いていません。
一から勉強するよりも、現実に実行して、儲けている人のアドバイスを受けるのが手っ取り早い方法ですが、損すると言った類の話ばかりする人や投資に否定的な人の話は聞くべきではありません。声ばかり大きくて、具体性に欠ける場合が多く、要は話の無駄でしか有りません。
そもそも、下りから登り(上り)のエスカレーターに乗り換えようという話なのですから、ポジティブでなければ足は踏み出すことが出来ません。
リスクを取らない投資であれば、大きなリターンを期待しても仕方がないでしょう。最初から、定期預金でもやってればいいことになりますよね。
<つづく>
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