ギリシャ再選挙の後はどうなるか?

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2012/06/17 - 子育てお父さんさんの株式ブログ。タイトル:「ギリシャ再選挙の後はどうなるか?」 本文:いよいよ今日は、ギリシャの再選挙。 事前の世論調査で緊縮財政派がやや優勢と伝えられ、ユーロ離脱は無いとの見通し、もうギリシャ問題は織り込み済みとの安心感が広がっている様だが本当だろうか?

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ギリシャ再選挙の後はどうなるか?

いよいよ今日は、ギリシャの再選挙。

 

事前の世論調査で緊縮財政派がやや優勢と伝えられ、ユーロ離脱は無いとの見通し、もうギリシャ問題は織り込み済みとの安心感が広がっている様だが本当だろうか?

 

ギリシャでは、緊縮財政派の方が少数である。

 

ただ、第一党に与えられる50議席で、勢力が上乗せされるために、前回の選挙では緊縮財政派と反緊縮財政派の議席が拮抗する事態となっていた。

 

報道されている世論調査を信じれば、緊縮財政派の新民主主義党が第一党を確保するも旧連立与党では多数を確保出来ず、連立工作に入る事態が再度繰り返されることになるのではないだろうか。

ただ、今回も連立工作が難航する様だと苦しい。

 

再々選挙となれば、追加緊縮政策の実施が遅れることになり、支援条件未実行であることによる追加支援打ち切りが現実味を帯びてくる。
ギリシャ政府の資金が枯渇目前で、交渉による管理されたものでない、突発的なデフォルトの危険性も高まっていく。

 

新民主主義党も支援条件の追加緊縮政策の緩和を政策に挙げているので、今回は連立工作が成功するかもしれない。
しかし追加緊縮政策の緩和については、欧州は反対している。

支援を打ち切られれば、ユーロ離脱、ドラクマ切り替えを図る時間さえも無く、破綻する。

 

欧州の中央銀行がギリシャ政府に貸し込んでいる1000億ユーロ、ECBが購入している560億ユーロのギリシャ国債、欧州の民間銀行が、ギリシャの民間部門(企業、家計)に貸し込んでいる560億ドル(11年末)
国家破綻させて、影響なし、織り込み済みと安心出来る金額ではない。

 

選挙後の残り少ない時間に、お互いの破滅と大損失を賭けたチキンレースじみた交渉が行われることが確実な状況を「安心」するのは、楽観的に過ぎるのではないだろうか?

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ギリシャ政府の資金枯渇が7月半ばから、8月にかけてに迫っている。

また、支援条件である緊縮政策の遵守状況のEUによる点検が9月に予定されている。

 

ギリシャの新内閣は、追加緊縮政策を議決させなければならないし、追加のつなぎ融資も求めなければならない。

 

政府資金枯渇により、年金や公務員給与、各種支払いが停止すれば、大混乱だろう。

 

時限爆弾の針は、静かに動き続けている。

金曜日、下げた分を戻してまではないが、円安に振れている。

 

まずは、ギリシャ選挙結果を好感して、8600円回復から始まるだろうが、さてどこまでのエネルギーがあるか。

 

今日は、素直に上げるかもしれない。

ギリシャ再選挙の大勢が判明。

 

新民主主義党、急進左派連合、共に大きく票を伸ばしたものの新民主主義党が、2%以上の差を付けて、第一党を確保。旧連立与党合計で、全300議席の過半数を超える160議席程度を得て、緊縮政策派の内閣が出来る見通しとなった。

 

世界経済への影響が最も少ない選挙結果になったことは、まずは歓迎されるだろう。

 

新民主主義党が、今回の選挙公約とした債務返済期限の2年延長の交渉があるとはいえ、まずは追加緊縮政策の実行に向けて動くことになる。

 

週明けの東京市場の反応はどうだろうか?

 

ギリシャ再選挙結果が出ることによる不透明感の払拭を歓迎するかもしれない。

 

ただ、消費税増税の自公民合意の方が影響は大きいかもしれない。

 

消費税増税を株式市場が歓迎しないのであれば、強気にはやはりなれないが、懸案の先送りが回避されたと評価する向きもあるかもしれない。

 

ただ、財政再建が進むと見れば、より円高が進行する事態も考えられるところで、為替が動けば、一気に弱気に傾きかねない。

 

何れも評価が難しい内容であり、大人たちがどう評価、反応するか?次第だろう。

 

週末、円高方向に既に動いているが、週明けの為替が更に円高に進むかどうかを注視したい。

 

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