【ロンドン共同】14日の欧州債券市場でスペインの長期金利の指標となる10年債の利回りが急上昇(価格は急落)し、節目となる年7%を突破した。7%を超えるのは1999年のユーロ導入後初めて。
米大手格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが13日にスペイン国債の格付けを3段階引き下げたことを受け、財政の先行きにあらためて懸念が高まった。
金利上昇は政府の借り入れコスト増大につながり、財政再建をさらに困難にさせる。この高水準で資金調達を続けることは不可能とみられ、欧州連合(EU)などによるスペインの本格的な救済が現実味を帯びてきた。