中国経済の減速を抑え込むために、中国が利下げ。ユーロ圏は、スペインの銀行システムを救済するための資金1千億ユーロの支援が、決定された。これで、リスク選好型の相場に転換される可能性が高いと考えられる。しかしながら、来週初めのギリシャ再選挙があるので、ある程度の、値動きが予想される。一進一退の相場展開になるか、あるいは、ギリシャ無視の上げ上げ相場になるかだろう(ギリシャの陶片追放もなさそうである)。
ギリシャが重要視されるのであれば、相場は弱含みとなるだろう(三通りの相場展開で、すべての可能性が網羅されている状況か)。
可能性が高いのは、一進一退というところか?ギリシャの総選挙以来、ギリシャについて騒がれるよりも、スペインの銀行システムで騒がれていたことから、ギリシャの再選挙が、最適な空売りの買戻しのきっかけになると考えているところである。
先週で、空売りのポジションを手じまい。新規で、DeNAを空売り。状況に応じて、手じまいするつもりである。考えれば、グリーのゲームは、ほとんど開発費用の掛からないものなので、その分、利益が大きくなる。あの手のゲームが飽きられるまでのあいだは、しばらくは、株も買われるのだろうな。PERも10倍割れであるので、大口の投資家が売りきるまでのあいだは、株価を堅調に推移させるのだろう。
アメリカの景気減速懸念、中国の景気減速懸念。ドイツの景気も、今のところ、弱含んでいるようである。
あと、心配なのが、ECB総裁の発言で、「欧州債務危機の深刻さはリーマンショック後の状況には程遠い」とのことであるが、実際のところ、リーマンショックというよりも、アメリカの不動産バブルの崩壊、および、世界的不動産バブルの崩壊による世界経済のショックであり、リーマンは、不動産に頭までのめりこんでいたから、そのあおりを食らって、倒産しただけであり、そのリーマン倒産後の、世界経済の金融危機というものは、現在でも続いているのである。
<為替相場>
ドル円 77.50~80.50
ユーロ円 96.20~102.50
ユーロドル 1.2420~1.2800
スペインの銀行問題が、スペインへの貸付で、一応の決着がついたようである。EFSFかESMか、いずれかを通じての援助になりそうであり、悪名高いIMFは、スペインが嫌ったのであろう。スペインの金融システムの監視役ということになったようである。
今週は、日銀の金融政策と、ニュージーランドの政策金利があり、オーストラリアが、利下げしているので、案外、ニュージーランドも二匹目の泥鰌になるかも
日銀は、おそらく、動けないだろう。財務省が、介入するとしても、大々的に、朝10時に、売りたたく例のやり方でなく、覆面で、チョビチョビうりたたく例のやり方であろう。
あとは、ギリシャ次第で、ユーロが動くというところか。
経済指標は、たいしたものがない。かなり市場予想から、数値が離れるかしなければ、そう動きはないだろう。
あとは、ギリシャに、市場がどう反応するかである。
<株式相場>
日経平均 8300~8800
こちらもギリシャ次第。下げれば、割安株を買っていきたいと思っている。ただし、今年中の、再度、日経平均の10000越えないと考えている。
上げたら売り、下げたら買いである。
イタリアの総選挙が、前倒しの可能性。来年3月から、今年10月に。ユーロ圏では、緊縮財政に嫌気がさし始めており、緩和を訴える勢力の力が増してきている。財政政策が、緊縮から緩和になるだけであれば、別に問題はないが、ゆとりのある国と、ゆとりのない国との間に、差が出始めるのは、疑いのないところである。ドイツの世論では、ギリシャのユーロ圏離脱を望むという声が大きくなってきている。つまり、自国を守るために、ゆとりのない国への支援を、減らす動きが生じてくるかもしれない。