東証のHPで、投資部門別 株式売買動向 東証1部の5月第3週を見た。
証券自己と外国人が、それぞれ807億円、769億円売り越している一方で、個人投資家は1017億円も買い越している。
個人投資家は、3月から買い越しを続けている。
下落局面を買い下がり続けているということは、含み損は凄まじいことになっているだろう。
この後にもしも大暴落局面があった場合、含み損で買い余力の無い個人投資家は投げざるを得なくなり、持ち高整理した外国人と証券自己に絶好の買い場を提供することになってしまう。
下げ相場では買う投資家がいれば安心して売れる。
しかも弱い投資家が買っていれば尚更である。
もしも買わなければ、外国人も証券自己も売ることが出来なくなり、市場取引が細ってしまえば、外国人、証券自己は投売りを迫られることになっただろう。
つまり個人投資家は買うことによりもっと安く買うチャンスを失ったのだ。
この先、大暴落でなく100円とか、200円とかのちょっとした下げで更に買いを増やそうと考えている中長期投資家の方がおられたら、考えてほしい。
もしかしたら個人としては正解かもしれないが、個人投資家全体が同様の行動を取った場合、外国人と証券自己に売り逃げる機会を与えることになってしまうことを。
私は、じっと待つのが正解だと思う。
含み損に耐えられなくなった誰かが本当に驚くべき安値で売ってくれるかもしれない。
無事に危機をやり過ごして市場が上昇しても持ち株も売り玉も無いのだから儲けは無いが損することも無い。
でも、退屈だ。