> 三鉄・陸中野田-田野畑間きょう再開
> 地域へ響け/復興の汽笛
> 一歩一歩ともに
と題された記事が,第一面のほぼ上半分を占めている。そして,関連記事が 10・22・25面。祝賀ムード,満開である。
歴史的に交通の便がひどく悪かった三陸海岸の方々にとって,三陸鉄道は利便性を越えたシンボル的存在なのかも知れない。
しかし,津波によって流失した箇所に軌道を再度敷設してどうする?との疑問を禁じ得ない。三陸鉄道開業(1984)以前ならばいざ知らず,道路が一応整備された現在,敷設工事や今後の乗客数などのコスト面および次回の津波を当然想定するならば,たとえばバスに代替するのが得策ではないのか。
第一面記事は,一番列車の運転士について次のように述べて締めくくられる。
> 全線復旧と地域の復興を胸に,歩む覚悟だ。
美しい。美しいが,その一文のすぐ左隣には,別の記事のタイトル。
> 6都県に20メートル超津波
> 南海トラフM9地震想定
> 最大は黒潮町(高知)34メートル
この紙面構成,渾身の力を込めた真っ黒黒助のブラック・ジョークとしか思えない。
(+_+);;