私は王将フードサービスを、2010年に平均取得金額1755円で取得した。
2012年3月30日現在、王将は一株当たり約2000円で取引されている。
王将の一株当たり純資産(BPS)は2011年3月決算で1555円であり、2007年から年率平均+12%で増加している。
このことから、1755円で取得した王将一株は、現在 1555円分の資産価値+王将のビジネスそのものの価値(将来価値の合計)として市場からは評価されていると考えられる。
1755円ー1555円 となるので、ビジネスの部分の価値は200円となる。
ビジネスの将来価値は、その企業が将来生み出す現金のトータルの価格となる(将来の現金の価値と現在の現金の価値は違うので、それぞれ適当な利率で割り引かなくてはならないが)。
ところで、王将フードサービスの2011年の一株当たり利益(EPS)は263円で、2012年も224円と予想されている。
ビジネス自体の価値が200円と市場から評価されている(このこと自体驚きだが)のに、224円の利益を2012年の時点で生み出すのなら、これはもう元をとったと言っていいと思う。
当然ビジネスにはリスクがあり、市場評価はそれを織り込んでのことだろう。
では、過去5年にわたってBPSを安定的に年率12%で増やし、EPSも年率38%で増やし続けているビジネスのリスクとは果たしてどの程度だろうか?
皆さんも知っての通り、王将フードサービスのビジネスのメインは「餃子の王将」である。
普通の外食チェーン店である(もちろん特筆して優れたビジネスではあると思うが)。
それがこれから5年や10年先、そんなにとんでもない株主の資本に対するビジネス上のリスクがあるだろうか?
上記のような利益の安定的な増加に対するリスク要因が想定されるだろうか?
それでも心配なら数日でも毎月でも、あなたがもし関東に住んでいるのなら、駅前に行って「餃子の王将」の店舗を見てくればいい。それで客がどれくらい入っているか、賑わっているか見てくればいい。
その上でこの取引にどれくらいのリスクが潜んでいるのか自分に評価できるか考えてみればいい。
評価できるのなら取引は出来るだろう。
私は、この王将フードサービスに絡んだ取引からは、だいたい「ゼロ」から「大金」の間の利益が手に入るだろうと結論づけた。
結果が楽しみだ。