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トレーディングプランの選択基準

MDRの芝一樹です。前回までで、明確な売買プランを持って相場に臨むことの最大のメリットは不安を抑制して長期的に取引を続けることができる点にあると解説してきました。今回は、この利点を最大限に生かす売買プラン選択の方法を考えてみたいと思います。
皆さんは売買プラン(あるいは株取引用のシステム)を作ったり、購入したりするときに何を重視するでしょうか。多くの方はとにかく勝率が高いことを重視されているのではないかと思います。おそらくその次に見ているのが利益率でしょう。少し経験を積んだ方であれば最大ドローダウンの大きさも見ているかもしれません。多くの人は、勝率が高く、利益率も高く、ドローダウンの小さいプランを選ぶ傾向にあります。では、このような判断は何を基準に下されているのでしょうか。ほとんどの場合、自分の資産が増えるか減るかという「運用成績」を判断基準にしているのではないでしょうか。
実は勝率は運用成績とは全く関係のない指標なのですが(詳しくは「四要素の評価法」をご覧ください)、負けトレードが少なければ資産が増えるだろう、利益率が大きいシステムの方が資産が増えるだろう、ドローダウンが少なければ資産が減ることはないだろう、という考えからシステム選択をする人が世の中の大半を占めています。
しかし、ほとんどの人はそれ以前の最も基本的なことに目が向いていません。それは、「運用成績」はシステムを一定期間以上運用することによって初めて手にすることができる結果である、ということです。どんなに成績の良い売買プランがあったとしても、それを運用することができなければその結果を手にすることはできません。
トレーディングプランを構築したり、購入したりするときには、自分に運用できるか否か、という視点こそが最も重要なのです。これはどんなに熟達したシステムトレーダーでも同じで、有名な個人システムトレーダーである斉藤正章氏も運用のしやすさを基準にシステムチューニングを行っているそうです。
これから使おうとするシステムが自分にとって運用しやすいか否かは相場で重ねた経験によって変わってしまうため、統一的な基準というものはありません。しかし初心者は一様に相場経験が少なく、比較的に似たような傾向があります。たとえば、株価が下がっているときには怖くて買うことができないため、逆張り型のシステムを運用することが難しく、また、取引したいという欲が強いため長い期間トレードシグナルが出ないタイプのものも向いていません。もちろん勝率が著しく低いものも初心者にとっては難しいシステムですが、勝率の高いシステムは長期間にわたってシグナルのでないものが多く、システムに慣れるという意味でも、勝率が多少低くてもある程度取引回数のあるシステムの方が向いています。また、初心者は負けトレードを認めることができないため、損切りも得意ではありません。これらの特徴を総合すると、初心者は順張り型でコンスタントに売買シグナルの出る勝率50%以上のシステムで、手仕舞いに高度な損切りを利用しないシステムが向いているといえるでしょう。
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