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北朝鮮の衛星「光明星3号」発射予告

核安保サミットで対応協議―北「衛星」発射韓国軍による迎撃は困難か

 【ソウル上田勇実】韓国政府は19日、李明博大統領が招集した外交安保部署の閣僚会議で、北朝鮮の衛星「光明星3号」発射予告について、「弾道ミサイル技術を利用した核兵器の長距離運搬技術を開発する重大な挑発」と位置づけ、来週、ソウルで開催される第2回核安全保障サミットで対応を協議する方針を固めた。青瓦台(大統領府)が明らかにした。

 北朝鮮の核問題はサミットの正式議題ではないが、今回の事態を重く受け止め、周辺国からも反発が相次ぎ、急きょ協議することにしたとみられる。李大統領はこの日、定例のラジオ演説で、政府系シンクタンク教授のコメントを引用し、今サミットが「北に警告を発し、圧迫する効果がある」と指摘した。

 一方、北朝鮮は「衛星」発射に伴い、「ロケット」の1段目は韓国全羅北道(南西部)の西方140㌔、2段目はフィリピン東方190㌔のいずれも公海上に落下すると国際機構に通報してきたとされるが、精度が低ければ軌道がそれる可能性もあり、韓国では本土落下を警戒する声もでている。

 ただ、19日付の韓国紙セゲイルボは「韓国軍が保有する弾道ミサイル防御体系は迎撃より探知に焦点を合わせている」とし、新型パトリオットの導入やイージズ艦の配置などによってしか打ち落とすことは難しいとする専門家の見解を伝えた。

2012/3/19 17:54

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