ムカジー財務相が2012/13年度(2012年4月からの1年間)予算案の中で、金にかかる関税の引き上げを提案した。
インドは2011年、過去最高となる969トンの金を輸入した。
ボンベイ貴金属協会のPrithviraj Kothari会長は「これ(関税引き上げ)は良くない。金に対する需要を急減させるだろう。宝飾品需要に対する影響はさらに大きくなる」と指摘。金の密輸が増加することになると述べた。
国際価格の上昇により、インドにおける金の需要は今年に入って既に落ち込み始めている。
同会長は、関税の引き上げにより、仕入れコストの上昇分を製品価格に転嫁せざるを得ないインドの宝飾品輸出企業もダメージを受ける可能性があると指摘した。
一方、業界関係者の中には、関税が引き上げられてもインドの需要に影響を与えないとみる向きもある。
クオンタム・ゴールド・ファンドのファンドマネジャー、Chirag Mehta氏は「長期的に見れば、関税が引き上げられても、この国で人々が金を購入する理由を変えることはないだろう」と述べた。
2012/03/16 21:18