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上昇トレンドの戦略

先々週の市場雑感で書いた、ギリシアのCDS決済が発動されることになりました。実際に市場に混乱が起きるか否かは発動される決済額で決まるのですが、どうもリーマンショック以降CDSの危険性が認識されたためか残高がかなり少なくなっているようで、現場の金融マンは影響が出ても軽微なものと考えているようです。確かに連鎖が起きれば怖いのですが、ギリシアのCDSを払う一次業者の支払い能力が逼迫しなければ何の問題もないわけで、このまま平穏無事に通過できるのであれば、上昇トレンドの継続性にも期待が持てそうです。
昨日の日経新聞には個人投資家が上昇相場を引っ張る、というようなことが書かれていましたが、今の上昇相場はそのような形にはなっていません。今回の上昇相場では外国人投資家の買いが続いており、一方の国内個人投資家は売りのポジションをたてているケースが多く、市場のパフォーマンスに追いついていないようなのです。実は日本国内では低迷する経済状況を反映してか「割安株投資(安くなってから株を買う)」という言葉が広範に浸透しており、上昇中に考えなしに買いのポジションをたてる個人投資家は多くありません。初心者は確かに上昇中に買ってしまう傾向が強いのですが、市場で長期間生き残っている投資家はさすがにそのようなことはなく、基本を押さえた堅実な投資をしているとみることができるでしょう。
この戦略は下落相場でも機能する買いポジションの建て方の一つであり、低迷が続く日本市場の中で投資を続けてきた国内の個人投資家がこのような戦略を中心に動くのはある意味当然のことです。しかし、アメリカのトレーダーはトレンドフォロー型の伝統的な戦略を好む傾向があり、今回の相場でもまさにこの傾向が出ているとみることができるでしょう。この後日本株がどう動くかはわかりませんが、もし、2004年のような上昇相場になるのであれば、「押し目買い」や「割安株投資」といった戦略では買いのチャンスがなかなか巡ってこない可能性があります。
もちろん押し目買いや割安株投資が悪い投資方法である、ということではありません。これらの戦略は確かに一方的な上昇相場では買いのチャンスが来ませんが、通常の上昇相場では押し目がちゃんとありますし、買えなかったとしても損失を出してしまうわけではありません(機会損失という考え方もありますが、株取引でこれは危険です)。ただ、より多くの相場タイプで効率的な利益を出せるようになるためには、上昇相場での順張り型トレンドフォロー戦略も身につける必要があるといえるでしょう。ただし、この投資手法は高値づかみをしてしまう危険性も高いもののため、仕掛け以上に手仕舞いについて熟達する必要があります。手仕舞い戦略とリスク管理について詳しく解説した資料はあまり多くはありませんが、このサイトの「システムの構成要素」についてのコラムが役に立つと思います。
もちろん、今の相場がいつまで上昇を続けるかも注意深く見ておく必要があります。上昇相場用の戦略の準備と同時に、日経平均先物では下落転換のサインとして有名な長い上ヒゲの陰線が出ている、ということには気をつけておいた方がいいでしょう。
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