2月24日、サウジアラビアは、過去1週間に原油輸出量を大幅に引き上げ、世界の主要相手国に供給した。写真は同国の油田で2007年11月撮影(2012年 ロイター/Ali Jarekji) [拡大] 【ロンドン 24日 ロイター】 サウジアラビアは、過去1週間に原油輸出量を大幅に引き上げ、世界の主要相手国に供給した。業界筋が明らかにした。
西欧諸国でガソリン高への懸念が高まる中、このところ大幅上昇している原油価格を抑制することが狙いだという。
3人の業界筋によると、サウジの過去1週間の原油輸出量は日量900万バレル以上に上った。
関係筋の1人は「この輸出データは確固とした情報だ。だが1週間のデータで、今後もこの水準が維持されるのかどうかは不明」と指摘。もう1人の関係筋も、一時的に膨れ上がった可能性はあるものの「この水準は異例」と述べた。
また別の関係筋によると、サウジは通常の長期契約に上乗せする形に加え、スポットベースでの追加提供にも応じている。
輸出拡大により、サウジは「価格の管理」を図っているようだという。
サウジ石油当局者のコメントは現在のところ得られていない。
2012/02/25 5:24