ところで昔読んだ本で「お掃除の人、お料理の人」という本がある。人には二通りあってそのどちらかに当てはまるというもの。また、掃除が得意なら料理は苦手、料理が得意なら掃除が苦手だそうだ。そして、違うパターンの男女が合うらしい。これが私の周りのほんのローカルな範囲では見事に当てはまるんだ。私は明らかに掃除の人、ダンナは料理の人だ。
私の趣味は掃除、特技は整理整頓。近所の友人からは○○（地名）の近藤典子さんと呼ばれている。
まぁ、一般的にいい事なんだろうけど、本人と家族にとっては必ずしもいい事ばかりじゃない。
特に寝る時と出掛ける前は何一つ表に出ていない状態でなければ我慢できない。ソファの背に洋服が掛かってるなんてもっての外。リモコンが曲がってても許せない。どんなに忙しくても具合が悪くても、きっちり片付けないと却って具合が悪くなる。
クローゼットや引き出しの中はパズルみたいに物がキッチリきれいに並んでいる。家族に「○○、どこ？」と聞かれると「クローゼットの引き出し、右から3番目、上から2番目」と即答できる。多分ちょっと病気なんだと思う。
家族にもそれを強要するからタチが悪い。子供が小さい頃は「片付けなさい！」ばかり言っていたように思う。
それに私は捨て魔だ。いらない物はもとより、今使ってなければいるものまで捨ててしまう。で、後で後悔する。
でも、いつか使うかも…と思って取っておいても本当に使うのは1割に満たないと思う。その1割の為に他の9割の物を置くスペースを確保しなければならないのは効率的でない。
私の場合は特に各収納スペースの2割は常に空けておきたいので、いらない物を仕舞っておくスペースはない。
うちには息子と娘がいるが、そういう家で育ったからか散らかっている家が我慢ならないらしい。でも、自分では片付けできない。最悪だ。
息子には「汚くても死なないけど、ご飯は食べないと死んでしまう。掃除より料理が好きな人と結婚しなさい」と言ってたが、最近「やっぱり掃除ができない人とは住めない」と言い出した。
「じゃあ、気になる人がしなけりゃならない。あんたが掃除しなさい」と言ったが理解しているかどうか。
娘は料理が得意だが、片付けは…。仕方ないから「家政婦さんを雇ってもらえるようなお金持ちと結婚しなきゃしょうがないね」と言っている。
私は数年前までシステム開発部門にいてPGをやってた。片付け魔はPCにも及んでて、まずデスクトップにアイコンが並んでるのがものすごく嫌だ。デスクトップにはごみ箱だけ。
以前は少しでも起動を早くする為に壁紙さえも使ってなかった。
で、ドキュメントの整理もよくやる。不要なアプリケーションやファイルはバンバン消す。で、やっぱり後で困る事があるんだ。作り直したり、ネットで探し回ったり…。
でも、きっと捨て魔は一生変わらないんだよな。高齢になって思うように掃除できなくなった時が何より恐ろしい。
