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手仕舞いの戦略

一言で手仕舞いの戦略と言っても、その方向性から様々なものが存在します。しかし、株式市場で長い間言われ続けている「損切りは早く、利食いは遅く」の原則はとても有効なもので、これこそが最も有効な王道の手仕舞い戦略と言えるでしょう。他に、デイトレード未満のごく短時間の取引では1ティック~多くても数ティック程度の小さな利益を積み重ねる「スキャルピング」と呼ばれる手仕舞い手法や、長期保有を前提とした「バイアンドホールド(手仕舞いしない)」という戦略もあります。ただ、個人投資家が取引しやすい短期間~中期間の取引時間、資金量と回転効率、心理的負担といった複合的な視座で考えると、リスクを抑えながら利益を伸ばすという理想的なポジションの持ち方ができる王道戦略に分があります。
「損切りは早く、利食いは遅く」という原則には2つの考え方が含まれています。まず一つ目は「損切りは早く」ですが、これは損失が拡大する前に問題のあるポジションを手仕舞いせよ、という意味です。裁量取引であれば「自分の思惑と反対に株価が推移した場合にはすぐに損切りをする」という戦略になります。これを取引ルール化するとすれば「、過去の株価動向とは逆方向に株価が推移した場合は手仕舞いする」という形になるでしょう。これはこれまでこのサイトで書いてきた用語で言えば、的確な位置にストップを設定する、という考え方に他なりません。どんなに統計が優秀であっても間違いを100%なくすことはできませんので、適正な位置にストップを置くということはとても重要であると言えるでしょう。
もう一つは「利食いは遅く」という考え方です。これは利益の出ている取引はなるべく長く持続させ、可能な限りの利益を得るべきだ、という意味に解釈できます。しかし市場はこちらの思惑通りには動いてくれませんので、利益が出ているからといって長く持っていると、一時は利益の出ていたポジションが損失を出してしまう、というケースも考えられます。これでは問題がありますので、利益を確保しながら損失が出る前に手仕舞いをできるような戦略が必要です。これはトレーリングストップと呼ばれる手仕舞い戦略で実現可能です。トレーリングストップとは、自分にとって有利な方向に価格が推移した場合、その移動幅に合わせてストップ位置を移動していく手仕舞い手法です。例えば、1,000円である銘柄を買って、初めのストップを900円に置いたとします。そこから株価が1,050円に上昇したら、ストップの位置を950円に移動します。さらに株価が上昇して1,300円になれば、ストップの位置は1,200円です。そこから株価が下落を始めて、1,250円になってもストップは1,200円のままにしておきます。そこから再度株価が上昇して行けばまたストップを移動させ、もし1,200円まで株価が下落した場合にはその価格で手仕舞いをします。これがトレーリングストップの基本的な考え方です。ストップ幅の分、最高の利益額は得られませんが、安全に株価推移について行きながら利を伸ばすことのできる、とても有効な戦略といえるでしょう。
次回は初めのストップと、トレーリングストップのストップ位置の設定方法について書きたいと思います。
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