ユーロが消えてなくなるとか、まことしやかに語られているが、いまだにユーロを使いたいという国が存在している。ある程度の通貨の組み合わせの取引ができる口座を開いているのであれば、ヨーロッパの小国とユーロとのスプレッドを見てみると、その気持ちがよくわかる。1000ポイントぐらい離れているのである。ユーロが崩壊するとすれば、ドイツのユーロ圏からの離脱ではないかと考えているが(もっとも損な役回りであるため)、しばらくは、考えなくてもよいのではと思っている。
週末、ユーロ圏諸国格下げで、ユーロが売られる。
一時、欧州時間までに、1.2880まで、上昇した。これは、ECBの金融政策会合の後のポジションの巻き戻しによる上昇であると考えられるが、しかし、アメリカの失業率が、市場予想よりも、悪化していたので、それも関係しているのではないかと、ウシ象は考えていたので、検証したいと思い、翌日のミシガン後の相場の動きを見てみようと思っていたのだが、残念ながら寝てしまい、検証できなかった(ミシガンはそれほど相場に影響を与える指標ではないが、これで確かめるしかなかったので。へへへ・・・)。
ミシガンの発表前五分に突然、ユーロ諸国の格下げの発表についての速報があり、ここで下がったようである。
イタリア国債の利回り低下で、ECBの前から、ユーロが買われていたが、結局、ヨーロッパ時間前に、上昇が終わり、次第にユーロが売られだした。
ECBの総裁のコメントやら、何やらで、ユーロの上昇をあおりたてていたが、現在の状況で、あの程度のコメントは出すだろうし、ほとんど意味のない作文に喜んで、小躍りしていた人もいたであろうが、論理的に云って、どう考えても、ECB会議の前のユーロの動きは、ポジションの巻き返しで、その後の上昇は、馬鹿の買い上げであり、ヨーロッパ時間前の爆上げは、遅れてきた個人投資家の、最後の打ち上げ花火である(ウシ象ここで、一度、ストップでとられてしまいましたが、すぐに売りなおしました)。
一応、市場関係者なる、アナリストというお方が、来週に1.2500ぐらいまで、ユーロが下落するとのたまっているので、月曜は、戻す可能性もあるかなと考えております(一種だけタッチで下髭ちゃんか?)。
あと、死に体のギリシャの債務問題についての協議があるらしいので、要注意か?ギリシャの破たんは誰でも予想がつくことなので、あまり動かないのではないかと考えているが、動くと厄介なので(それまで待って、巻き戻しを狙いユーロ買いか?)、枚数を減らし、ストップを、1.2580ぐらいに入れてやろうか(きりの良い数字が割れると、一気に下落しやすいので。今までは、節目に入れていたが、最近は、近場のきりの良い数字から、少し離したところに置くようにしています。現在のところ、ウシ象にとっては、もっとも有効な、ストップ注文の置きどころになっております(ギリシャの協議再開は1月18日)。
ギリシャ協議は、金融機関が、チキンレースをしたがっているのであれば、させてやればよいのである。ただし、その後、何が起こったとしても、そのチキンレースをした奴らに全責任を取らせるのである。
アメリカは今年大統領選挙である。大統領選挙の年は株価が上がる。だが、大統領選挙であるから、株価が上がるのではない。大統領選挙に向け、人気取りの、景気対策が行われれるので、それで、株価が上がるのである。現在、騒がれているように、アメリカは、借金漬けであり、景気対策が打てない状態である。もし打とうとすれば、国債の新規発行であるが、それは、逆に、前年の、債務上限引き上げの時の騒ぎと同じことが、蒸し返されるのではないか?そうであれば、ダウは、もし、前年の高値付近に来れば売ってもよいのでは、あるいはここら辺が、天になる可能性もある(根拠がないので、注意)。
<為替相場>
ドル円 76.20~77.50
ユーロ円 95.20~99.20
ユーロドル 1.2420~1.2820
今週は、かなり多くの指標が出る。これと、ギリシャの協議再開が18日に予定されている。普通に考えて、ギリシャまで、ユーロが弱そうであるが、しかしながら、先週末に、でかい格下げ爆弾が投下されたので、買い戻しもありではないかと考えている。また、ギリシャの協議再開は一応、問答無用の破たんではないので、良いことであると受け取られる可能性も、無きにしも非ず。
指標は、1月17日の中国が、結構注目されるかもと考えている。それは、世界経済を支えているのは、中国の景気であると考えられるからである。
おそらく、アメリカの景気は、横這いであろう。
17日 中国、イギリス、ユーロ 18日 アメリカ12月鉱工業 19日 アメリカ住宅
20日 アメリカ中古住宅
指標で動くとすれば、17日と19日か?
<株式相場>
日経平均 8200~8650
8000を背にして買うか、9000を背にして売るかではないだろうか。
最近の特徴は、時価総額の小さい株が吹きあがる傾向にある。大証から東証へと資金が移っているようである
ECB後のユーロの動きから推測して、小話をひとつ。
ある市場関係者の頭を割ってみたところ、うどんとプリンが出てきた。
へー、ドイツんだ、オランダ。
(全く小話になってオランダ By ウシ象)