非正規雇用が増えて、日本社会を構成してきた分厚い中間層が薄くなってきたと言われている。
非正規雇用は、不安定就労、低賃金が特徴だ。失業すれば蓄えもなく、失業保険、生活保護に頼らざるを得なくなる。
その結果、ほんの僅かの富裕層、薄くなった中間層、厚くなったボーダーライン層、増大しつつある生活保護受給層で構成されるようになってきた。
労働コストを下げることで、企業は国際競争力を維持しているが、国内的には低価格競争でデフレ経済に拍車をかけている。
消費者にとっては、少しでも安い方がよいが、その背景には、低賃金、不安定就労の雇用がある。その人達の生存を支えるために、社会保障関係費は増大し、最終的には消費者に負担がかえってくる。
今のところ、消費税が増税されていないが、これは国の借金が国民負担を代替しているだけで、いつかそのつけがくる。
いびつな社会になってしまった気がする。