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短期取引と大局観

前回、短期の株式投資をするのに株価の予測は必要ないということを解説しました。しかし、中、長期的な株価推移の方向性についてはある程度よそくをしたうえで、その方向性にあったルールに則って取引をした方がよりよいパフォーマンスが出せます。
例えば、株価が下落基調にあるときにはロングポジションよりもショートポジション主体のシステムの方が効率良く取引を行うことができるはずです。また、一本調子に強い上昇が続く相場ではリトレースメントを狙うタイプの戦略はうまく機能しません。
例えば、2007年から2009年にかけてはロングポジションのシステムの成績は惨憺たる物でしたし、2005年の一本調子に上昇し続けた相場ではリトレースメントを狙う戦略(相場の転換点を狙う高勝率のシステムもこのタイプです)には買いのチャンスは来ませんでした。もちろん、2005年にショートポジション主体のシステムを運用していた人は手痛い損失を被ったことでしょう。
大局観を持ち、その時々の相場環境に合ったシステムを運用することができればトレーディングのパフォーマンスは大幅に向上します。また、単に高いパフォーマンスを出せることだけが大局観を持って取引することの優位性ではありません。相場の方向性を見定めてルールを選定することで、多様な売買ルールを使う事ができるようになるのです。
特に初心者の方や、トレーディングで簡単に稼ぐことができるという幻想を持っている人は、運用者が何も考えなくても良いよう、常に同じ売買ルールで相場に挑もうとします(これは単一のルールという意味ではなく、複数のルールを常に平行運用しているような場合も同じです)。
しかし、相場で常に利益を出すことができるルールというのは実はほとんどパターンが決まっています。最も簡単で市場に一番拡がっているものは、売買回数を絞って仕掛けシグナルの失敗を減らし、大きく相場が動いたときに仕掛けるタイプのものです。このタイプのルールは売買回数はとても少ないのですが確かに優秀で、ほぼ「仕掛け=利益」という関係が成り立ちます。しかしこのルールですら2005年のように一本調子に推移する相場では仕掛けのタイミングを失ってしまったり、もし逆張りで仕掛けていれば大きな損失を出してしまう、というようなことが発生します。
しかし特定の、例えば「上昇トレンド」や「持ち合い相場」といった相場状況では高いパフォーマンスを発揮するものの、他の相場状況ではいまいちぱっとしない、というようなルールであればそれこそ多種多様に作ることができます。自ら大局観を描き、それに従ってルール選択をすることができるようになれば、トレーディングの幅が大きく拡がるのです。
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