ビッグバン2011さんのブログ
どこまで借金を増やせるか
国の来年度予算は、また借金の返済よりも新たな借金の方が大きくなる。
国債残高は、膨張の一途だ。どこまで借金を増やすことができるかという、ギネス記録に挑戦しているかのような状態だ。
これが、家計であれば、毎年、収入と借金で生活を維持し、もう年収の20年分ぐらいの借金をしている状態だ。
しかも、借金を減らす見通しは全く立たず、借金残高の現状維持すら到底できそうにない。消費税を少々上げたぐらいでは、全く追いつかず、しかも、それすら、何だかんだと言って進まない。
日本人は、危機に際しては、神風が吹くと信じているのか、行くところまで行けば、必ず天佑があると思っているに違いない。
今後、30年以内に巨大地震が来る可能性は○○%などと、言われるが、今後、10年内に深刻な財政金融危機が来る確率は、○○%という予想が必要な状態だ。
国債残高の膨張は、何かのきっかけで、突然、国債の暴落、金利の上昇、金融危機の連鎖に至るリスクがある。
消費税を上げなくとも、経済成長を図ることで、危機を回避できるという人もあるが、財政出動による成長路線は、財政的に不可能だ。金融政策があるという人があるが、既に金融は超緩和状態になっており、残された有効な金融政策がそうあるとは思えない。
禁じ手と言われている、一線を越えた過剰流動性によるインフレ政策でも取るかな。
究極は、日銀に国債を引き受けさせ、紙幣をどんどん刷って、じゃぶじゃぶになるほど通過を供給し、インフレを起こすかな。何が起こるか分からない一か八かの賭けではあるが。
金融緩和も日銀引き受けも、マネタリーベースの増加という意味で一緒だと思いますけどね。
財務省は他国の格付け会社には理路整然と日本国債がデフォルトするわけはないと反論してるんですが(財務省のホームページにもこの内容は載っています)、対内的には破綻危機を煽ります。
なぜ金融機関は日本国債を買い続けるのか?
なぜバブル景気の時は8%台だった金利が、今、1%台なのか?
ユーロ圏と日本は何が違うのか?
書店で破綻本と破綻しない本をじっくり読み比べてみるのもいいと思いますよ。
ちなみに僕は1年前は普通に破綻派だったのですが、今は考え変わりました。
マーリンエンジンさんへ
格付け会社には、日本国債は大丈夫だと言い、国内的には財政が危機的だから増税が必要だと言う。
一見、矛盾しているようですが、この両者を繋ぐブリッジは、「増税」で、他国に比べて税率が低いから借金が増え続けていても、他国並みに徴税をすれば十分に健全であると思わせ、国内的には、その増税を何としても実現させようとする。
この構図は、増税が実現できないときには崩壊します。
借金膨張に歯止めがかからず、増税もできず、国内貯蓄で国債を消化し続けることができない兆候が現れ始めたとき、格付け会社は、日本国債の格下げをし、金融機関や機関投資家は、ポートフォリオに占める日本国債の比率を下げるために、国債を売り始める。
微妙なバランスがちょっとしたきっかけで崩れたとき、金融崩壊の引き金が引かれ、破綻に向かう負の連鎖が始まります。
核分裂の連鎖が臨界に達し、核爆発に至るのと同じような感じがします。
増税ではなく、金融政策でこれを回避する方策があるのか、もっと勉強してみます。
インフレ政策は危険な賭けに思えてしかたないのですが、原発で核分裂を管理するように、上手に通貨を管理し、緩やかなインフレを持続させることができるのであれば、それにこしたことはありません。
これまで何回も日本国債は格下げされてきましたが、逆に金利は下がっています。
この間のアメリカ国債格下げのときも逆に金利は下がりましたよね。
なぜなのか?なぜユーロ圏と違うのか?
僕がここで長々と説明するより、一度破綻しない本も読んでみた方が、知識が広がると思いますよ。
僕はどっちも読んでます。で、理論的に納得いく方を支持しています。
ただ破綻しない本の方がマスコミが書かない、または知らないことが多く書いてあるのは事実です。
破綻するかしないかの認識の違いで、景気回復の為の経済政策が大きく変わってくるので、結構重要ですよね。
マーリンエンジンさんへ
破綻しない本を、あらためて読んでみます。
今まで得ている知識からの印象では、マネーが一線を越えて膨張すると、最早、人智による管理は困難との思いです。
しかし、管理可能と説いて説得力を持つものがあればよいと思います。
あるいは、管理できなくても、行く所までいけば止まるのだから、荒療治としてやってみたらよいということもあるかも知れません。
三橋さん、上念さん、高橋さん辺りがいいんじゃないかと思います。
僕的には三橋さんの本が精細なデータを元に破綻論を論破されてるので、解りやすかったです。
マーリンエンジンさんへ
ありがとうございます。