国の来年度予算は、また借金の返済よりも新たな借金の方が大きくなる。
国債残高は、膨張の一途だ。どこまで借金を増やすことができるかという、ギネス記録に挑戦しているかのような状態だ。
これが、家計であれば、毎年、収入と借金で生活を維持し、もう年収の20年分ぐらいの借金をしている状態だ。
しかも、借金を減らす見通しは全く立たず、借金残高の現状維持すら到底できそうにない。消費税を少々上げたぐらいでは、全く追いつかず、しかも、それすら、何だかんだと言って進まない。
日本人は、危機に際しては、神風が吹くと信じているのか、行くところまで行けば、必ず天佑があると思っているに違いない。
今後、30年以内に巨大地震が来る可能性は○○%などと、言われるが、今後、10年内に深刻な財政金融危機が来る確率は、○○%という予想が必要な状態だ。
国債残高の膨張は、何かのきっかけで、突然、国債の暴落、金利の上昇、金融危機の連鎖に至るリスクがある。
消費税を上げなくとも、経済成長を図ることで、危機を回避できるという人もあるが、財政出動による成長路線は、財政的に不可能だ。金融政策があるという人があるが、既に金融は超緩和状態になっており、残された有効な金融政策がそうあるとは思えない。
禁じ手と言われている、一線を越えた過剰流動性によるインフレ政策でも取るかな。
究極は、日銀に国債を引き受けさせ、紙幣をどんどん刷って、じゃぶじゃぶになるほど通過を供給し、インフレを起こすかな。何が起こるか分からない一か八かの賭けではあるが。