ドラギ発言で株安・債券高、EU首脳会議に期待.英は拒否

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ドラギ発言で株安・債券高、EU首脳会議に期待.英は拒否

ドラギ発言で株安・債券高が継続、EU首脳会議に期待も
 
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 <東京市場 12月9日>
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 [東京 9日 ロイター] 9日の東京市場は投資家のリスク回避行動が継続し、株が
売られる一方、安全資産としての国債が買われた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁
がユーロ圏諸国の国債購入拡大に消極的だったため、それまでの期待感がはく落した。た
だ欧州連合(EU)首脳会議を控えた様子見気分が残り、取引一巡後は方向感を欠いた。

  <日経平均が大幅安>
 
 日経平均.N225は大幅安となった。ただ、それほど失望ムードが強まっているわけで
はないという。序盤は米株にさや寄せしたが、売り一巡後は今晩のEU首脳会議への期待
もあり下げ渋っている。市場推計で寄り付き前の外資系証券9社経由の注文状況は売り
840万株に対して買い2080万株と大幅買い越しになった。欧州系資金のバスケット
買いが入ったとの観測が出ている。

 中国の11月消費者物価指数(CPI)が前年比4.2%の上昇となり、10月の5.
5%上昇から伸びが鈍化したことも好感された。事前予想はプラス4.4%だった。イン
フレの鈍化が確認されたことで金融緩和を進めやすいとみられている。

 ロイターが8日入手したEU首脳会議の声明草案では財政規律の強化策を含む新たな
「財政統合」に取り組む決意を表明するとともに、長期的には共同債の発行についても検
討する方針を打ち出す見通しだ。市場では「実際に発表されれば大きなポジティブ材料だ」
(インベストラスト代表取締役の福永博之氏)と期待感が強まっている。

 ただ一部の項目についてはドイツが反対する姿勢を示しているため、不透明な部分もあ
る。第一生命経済研究所・副主任エコノミストの人見小奈恵氏は「各国の足並みは揃って
おらず、明確な金融安全網の構築には至らないのではないか。最終的には各国の財政再建
に頼らざるを得ず、世界経済の悪化要因になる。株価には下振れリスクがある」とみてい
る。

  <ドル/円は77円台後半でこう着>

 外為市場ではドル/円が77円後半でこう着状態となったが、実質的な五・十日に当た
るこの日は小規模ながらも実需によるドル需要が見られドルの下値が支えられた。ユーロ
は1.33ドル後半で強含んだ。この日の欧州連合(EU)首脳会議に対する期待感は根
強く、東京時間の午前11時から予定されたファンロンパイEU大統領の記者会見が少な
くとも30分遅れるとのニュースを挟んでユーロが強含んだ。

 午前の取引でドルは77.62―77.73円の狭いレンジに収まったが、底堅さを保
った。この日は実質的な五・十日に相当し、仲値公示にかけて約200本(1本百万ドル)
程度の小規模なドル不足が見込まれていた。ドル/円の取引は厚みが薄いため、小規模な
ドル需要でも、ドル/円が下支えされたという。

 ユーロは朝方の安値1.3338ドルから一時1.3372ドルまで強含んだ。EU広
報官によると、東京時間の11時頃から開催されるとみられていたファンロンパイEU大
統領の記者会見は、少なくとも30分間遅れて始まるという。短期筋を中心にEU首脳会
議に対する期待感はあるものの、市場では抜本的な対策は出てこないとの見方も出ている。

 三井住友銀行市場営業推進部チーフストラテジストの宇野大介氏は「この日の欧州連合
(EU)首脳会議では、市場の安心感を高めるような抜本的な対策は出てこないとみてい
る。前日の外為市場では、欧州中央銀行(ECB)が25bpの利下げを決定する一方で
国債買い入れの拡大や国際通貨基金(IМF)への融資案について否定的な立場を示した
ことが、ユーロ売りにつながった。しかし、ECBによる否定のニュアンスが明確に把握
できないという情報ギャップが存在するうえ、この程度のユーロ下落では、市場の失望
度合いも顕著ではないと言えるだろう」と指摘した。
 そのうえで「今後注目しているのは、13日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、米
国がドル不足など、金融市場で広がるストレスに対して、協調して何らかの対策を講じる
姿勢を表明するかだ。ガイトナー米財務長官は今週、欧州首脳と協議を重ねているが、目
下の危機の出発点が米国のサブプライム問題に端を発する不良債権問題であることに鑑み
て、米国サイドから関与が単に欧州への意見表明や提案のみでは済まないとの認識を持っ
ている」と話した。

 <長期金利は2週間ぶり低水準に>

 円債市場は上昇。前日の海外市場で欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁発言がユーロ
圏諸国の国債購入拡大に前向きな姿勢を示さず、リスク回避から米国債が買われた流れを
引き継いだ。先物限月交代に絡んだストップなどの買い要因も相場を押し上げ、長期金利
の指標10年債利回りは11月25日以来2週間ぶりの低水準を付けた。

 (ロイター金融マーケットチーム)
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