小さなしあわせ

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2011/12/03 - yuhsanさんの株式ブログ。タイトル:「小さなしあわせ」 本文:「しあわせってなんだっけ、なんだっけ、うまいしょうゆがある家さ」。昨年、コマーシャルソングでまた聞かれるようになりましたが、もとは1986年、明石家さんまが歌って大ヒットしたものです。当時、日本はバブ

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小さなしあわせ

yuhsanさん
yuhsanさん

「しあわせってなんだっけ、なんだっけ、うまいしょうゆがある家さ」。昨年、コマーシャルソングでまた聞かれるようになりましたが、もとは1986年、明石家さんまが歌って大ヒットしたものです。当時、日本はバブルの入り口で、みな幸せを謳歌していました・・・。


私はこの歌を聞くと義理の叔父さんのことを思い出します。彼は、ぐーたらで、はったりやで、借金は踏み倒し仕事は長続きしません。叔母はそんな亭主でも文句も言わず、小学校の給食係として働き、遊んでいる亭主に代わって生活を支えたのです。


親戚からは相手にされない二人でしたが、このコマーシャルソングがはやっていたころ、母と一緒におじさん夫婦の家を訪ねたことがあります。二人はもう70に近く、小田急の藤沢駅近くの4畳半と台所だけの安アパートに住んでいました。


おじさんは、この家には不釣合いのフルートを取り出して、「僕はねフルート奏者の何とかさん(名前は忘れましたが)が、日本で演奏したときに手伝ったことがあり、その縁でこのフルートを貰ってね。彼からニューヨークのカーネギー・ホールで演奏会をやるときには、ぜひ来てくれといわれているんだよ。カーネギー・ホールで彼の演奏を聞くのが楽しみでね」と。


「それはすばらしいですね」と答えたものの、真偽を図りかねておばさんのほうに目をやると、「また始まった」という顔をしていましたが、そのうちに「わたしもねー、そのとき着てゆく服のことを考えているのよ」と話に乗ってきます。私はほのぼのとした夫婦の愛情を感じました。


この後、おじさんは自慢のフルートで演奏してくれましたが、音楽に興味のない私にはただうまいと思うだけでした。とはいっても、どう見ても不幸としか見えないこの夫婦でも、夢がありその夢を追っているときは、幸せなんだなと思わずにはいられません。


おじさんはこれから4~5年ほどで他界し、おばさんもおじさんの後を追うようにこの世を去りました。どうやら、おじさんの夢は実現しなかったようでした。


それにつけても、しあわせってなんだっけ、なんだっけという歌を聞くと、夢を追っているおじさん夫婦のあの時の顔が重なり合います。


日本はバブルの崩壊を経て、いまだに失われた20年の中にあります。世界最高水準にある年金や医療保険を、5%という低い消費税の元で達成したというのに、恩恵を受けている老人たちからも不満の大合唱です。今一度、幸せってなんだっけと自問して、夢を見付けその夢を追いかけ幸せを取り戻したいものです。

 

 

 

6件のコメントがあります
1~6件 / 全6件
yuhsanさん

もり銀さん

こんばんは

 

私の日記は株が中心だったのですが、正直言って最近の相場に飽きが来てしまいました。そこで、少し愚痴っぽいストーリーを持ち出したというわけです。

でも書いていて、あの頃のことがとても懐かしく感じられるようになってきます。

小さくても大きくても、日本国中皆夢がありましたからね。

今じゃ夢を忘れた人ばかり目立ちます。

もり銀さんがお会いした社長さんもきっと同じこと考えていたのでしょうね。

yuhsanさん

球さん

こんばんは

 

いい奥さん貰って、とてもしあわせそうですね。

うらやましい!

球さんも、安心して病気になれる?・・・いや、いい奥さんのあったかい看護に身も心も癒されますね。

これからもお幸せに。

 

(退会済み)

こんにちは

 

小さなしあわせ・・

今日仕事である社長さんとお話しましたが、この方も同様のことをおっしゃっていました。

 

『・・・ちょっと昔まではさ、「市民」とか「消費者」なんて言葉はなかったんだよね。

いたのは「庶民」さ。みんな庶民だったから、国に税金は払うけど、それ以外のことはほっといてくれ!っていう人ばかりだったね。 

働いて食うのに精一杯でさ。 

今じゃあ中間所得層とかいってるやつらは文句ばっか言ってるけど、あれだね、

彼らの目線というか発想が「消費者」になってしまったんだね。

消費者思考だね。 

世の中にタダのものがあふれてるけど、なぜ無料なのか知ろうとしないしね。

国も国民にお金振り込んだりしてさ、おかしくなったよ。

過保護に育てちゃったね、国民を。

君も、株だか為替だかやるんだったら消費者の頭じゃダメだよ。

販売者の側に立てなきゃ失敗するよ。』

 

って、おこられました^^

球さん

こんにちは。

 

 懐かしいフレーズですね。

戦後の急成長のさなか、家の灯りが暖かく見えたのを思い出しました。

卓袱台で、貧しい食事でしたが、今はそれが懐かしいです。

 

 何かにつけて批判が横行してきて、

不満だらけのような世の中。国民総批評家みたいになってきてます。

なんでもかんでも政治の責任にする傾向も顕著で、

やや食傷気味です。

 

 こういう社会にしたのは、国民なのですから、

自らの反省をせずに、批判ばかりしては、不幸のスパイラルに入ってしまいます。

 

 たまたま、昨日家内が大きなため息をついたので、

幸せについて会話をしました。

 私が病気持ちなので、苦労を掛けているんですけど、

『わしは、幸せやでぇ』って。

家内もちょっと気分が良くなったみたいです。

 

・・・余談ですが、うちは普通が一番、と二人とも一致した考えなんです。

ホンマの庶民です^^;

 

 

yuhsanさん

nyajyaraさん

コメントありがとうございます。

 

今しがた、小雨模様の街をぶらぶらし、家に帰ってきました。

今年はこころなしか、ジングルベルの音も少ないような・・・。

 

nyajyaraさん

こんにゃちは。

 

よいお話ですね。

 

小さな幸せでも満足できる・・・

 

nyajyaraはカンボジアでのことを思い出しました。

 

この国の人はとても貧しい。アンコールワットなどの世界遺産があるからそれで恩恵を受けている人がいる国。

だけど、リッチな外国人がこぎれいな服を着て彼らが一生もてないかもしれないビデオや高額なカメラを持ち、カンボジア人のバイク・タクシーをチャーターしている。

1日チャーターしても15ドルから20ドル。

 

それでも、彼等の中には幸せがある。カンボジア人の一般人は誰もビデオや高額なカメラなんか持っていない。

おいしいご飯を食べられた時、子供生まれた時、彼らは至福の幸せを感じているに違いありません。

 

そして、その幸せ度は私たちが感じる幸せ度より大きいかもしれない。

 

それぞれの幸せの感じ方・・・

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