ポイント
ドイツの10年物国債入札が札割れになるという事態が欧米のマーケットを動揺させました。今日の日経平均株価も厳しいスタートになりそうです。8,155円の近辺での寄り付きを想定しています。ザラバに大きな影響を与える国内要因は見えませんが、欧州の情勢に対する不安が上値を抑え、軟調な展開と見ざるを得ないようです。
米国マーケットを振り返る
ダウ平均株価は236.17ドル、2.05%の大幅な下落となりました。
ドイツの10年物国債が札割れになったショックがイタリアやスペインなど欧州全体に広がりました。ドイツ(DAX)の株価は1.44%下落しています。
加えて、週間ベースの新規失業保険申請件数、10月の個人支出、11月のミシガン大学消費者信頼感指数確報値などが予想よりも悪くマーケットの重石になったと見られます。
金融株への影響が大きく、バンク・オフ・アメリカが4.28%の急落となったのが目を引きました。ウォール・ストリート・ジャーナルの悲観的な記事の影響もあったようです。
VIX指数は6.29%上昇して、マーケット心理の悪化を示唆しています。終了直前の下げが気になります。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)8,155円の近辺を今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。
ユーロ円が大きく円高に振れていることがザラバの重石になりそうです。
ただし、円はドルに対しては弱めの推移です。
国内では11月の月例経済報告を除いて目立った指標は予定されていません。米国市場は休場です。ドイツや英国の7-9月期GDP統計(確報値)を控える欧州の動向に注目する必要がありそうです。
「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。
本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、東洋経済新報社、サーチナ、ゴールデン・チャート、外為どっとコム