DRAGON'さんのブログ
GM再上場1年 株価低迷、まるで公的な“仕手株”の様相
GM(笑)もっとも記事を読んでいて笑えない所も有るんですが…
http://www.sankeibiz.jp/business/news/111116/bsk1111160504003-n1.htm
”再上場から18日で1年を迎える米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)が、株価低迷に悩んでいる。再上場時に33ドルを付けた株価は足元で22ドル前後まで低下し、このほど発表した2011年7~9月期決算は最終利益が前年同期比12%減。巨額の公的資金をつぎ込んだ米政府は株価上昇を熱望する姿勢を隠そうともせず、GMはまるで公的な“仕手株”の様相を呈している。
海外事業は苦戦中
「カー・ツァー」(自動車の帝王)。米財務省“自動車タスクフォース”の主席顧問としてこんな異名を持っていたスティーブン・ラトナー氏とマンハッタンの講演会場で最近、たまたま隣に座る機会に恵まれた。ニューヨーク・タイムズ記者からウォール街に転進し、投資ファンドを一代で築いたラトナー氏は、オバマ大統領の金主の一人。その縁があって、昨年までGM、クライスラーといった経営危機になった自動車大手の公的支援を一手に引き受けた。
だが、「破綻したGMが予定通り上場して1年たちましたね」と話しかけても、答えは、「うん」と短くそっけなかった。
GMの販売は順調に回復している。1~9月の累計の世界販売台数は9.2%増の678万8000台。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)の620万台、トヨタ自動車の577万3000台を大幅に上回り、11年通期での4年ぶりの世界首位がほぼ確実になった。破綻の要因の一つになった労務コストでは、今後4年間医療保険費を抑制するなどリストラ効果も生まれてきている。
ただ、悩みの種なのは、依然として大型車依存から抜け出せていない点だ。昨年末に発売した低燃費の小型車「シボレー・クルーズ」が売れているものの、業績を引っ張っているのは同社の米国販売の約6割を占める大型車。大型車依存は原油が高騰すると、販売が落ち込み再び経営悪化に陥るリスクをはらむ。
さらに、好調なのは米国だけで、アジアや欧州など海外事業は苦戦している。欧州信用不安の拡大を背景に欧州事業の11年通年での赤字解消目標を撤回したほか、7~9月期の南米事業も赤字だった。
痛い「発火」報道
再生の象徴として昨年末に発売した、リチウムイオン電池を使ったプラグインハイブリッドカー(PHV)「ボルト」は、販売台数が累計約5300台と伸び悩む。11日には「衝突実験でボルトが発火した」とのニュースが伝わり、販売が一段と失速する可能性も出てきた。
だが、GMはこうした課題を乗り越え、誰よりも利益を追わなければならない使命を帯びる。それは今後、ウォール街の歴史で最大規模の株式売り出しを予定している企業であるからだ。
目先の利益を捻出するため、市場では提携先のスウェーデンのサーブオートモビルの優先株も売却するとの観測さえ出ている。
GMが破綻申請する直前、米政府はGMに計500億ドル(約4兆円相当)の資金を投入。債権の形式で保有していた持ち分の一部を株式に転換した。保有分は一部処分したが、米政府は今もGMの発行済み株式の26%を保有しており、平均買いコストは53ドルにもなる。
「ボルト発火」のニュースが伝わった11日、GM株は一時3%安と急落した。
高値売り抜けへ「甘い取り扱い」
監督官庁の高速道路交通安全局(NHTSA)は「電気自動車もガソリン車も衝突したら炎上の可能性は同じ」との声明を出した。何十億ドルもの補助金を、エンジンとなるリチウム電池の研究開発に与えている米政府としては、当然うれしくないニュースだ。なにより、株価低迷は今後の保有株売却の行方を直接左右する。
そのせいか、米政府のGMに対する「甘い取り扱い」も目立つ。トヨタが大量リコールで米議会からバッシングを受けていたころ、NHTSAはGM車コバルトのステアリング不具合などに関する1000件超の苦情を放置した。公聴会で共和党のチャフェズ議員が「コバルトはどうした? トヨタと平等に裁いているのか」とラフード運輸長官に詰問すると、公聴会後になって初めてリコールを要請したという経緯がある。
国税投資の利回りを最大化するのが米政府の仕事。とすると、自動車行政の最大目的がGM投資の高値売り抜けになったかのようだ。ワシントンとウォール街が手を組んだGM株の「仕手戦」がこれから始まろうとしている。”
これを見る限りアメリカ政府もやっきになっているみたいですなぁ。(笑)
ただ政府の目的は国民が幸福に暮らせること。その中には安全快適に過ごせるって部分もあると思うのですが、電気自動車の発言の下りやトヨタ車との差別状態を考えると、この辺りが無視されて来ている気がするんですがね。
これは貧すれば鈍するで良い流ではない気がしますがね…
-
タグ: