ポイント
欧州問題を背景にダウ平均株価が大幅に続落したことを受けて、今日の日経平均株価も大きく下げてのスタートとなりそうです。8,765円の近辺での寄り付きを想定しています。ただし、日経先物の夜間取引では大部分織り込まれているようです。ザラバで一段と下落する事態は避けられると考えていますが、欧州の重石があるために、積極的に買い上がることが難しく、基調は横ばいと見ています。
米国マーケットを振り返る
ギリシャのパパンドレウ首相が、財政赤字削減策について国民投票を実施したいと述べたことから、「包括戦略」の根底が揺さぶられる可能性が意識され、欧州市場が急落しました。ギリシャのアテネ総合指数が6.92%の暴落となっています。
このような欧州マーケットの展開を映して、ダウ平均株価は297.05ドル、2.48%安で終えました。10月のISM製造業景況指数や9月の建設支出が相次いでコンセンサスを下回ったこともありましたが、スタート直後の下げ幅が大きく、欧州市場の動揺の影響が大きかったと見られます。
VIX指数が16.50%の急上昇となり、マーケット心理の悪化を物語っています。日中は経済指標が発表された11時以降12時ごろまでの上げが目立ちました。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)8,765円の近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きの一応のメドとしています。
ザラバは、ダウ先物価格がわずかに反発していることや、ドル円が小動きであることから、一段の下落は避けられそうだと見ていますが、一方で、欧州情勢の不透明さが重石になりそうです。ユーロ円が円高に振れていることも気になります。
したがって、上下の変動はあるにせよ、基調は横ばいと見ています。
今日は、120社近くの決算発表が予定されています。
米国では、10月のADP全国雇用者数、そしてFOMCの発表を控えます。金曜日の雇用統計に向けて気になる重要な経済指標の発表を控えているため、米株先物も様子見から大きく一方向に動くことはないのではと考えています。
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